振袖は柄少なめがトレンド?!おしゃれに仕上げる振袖の着こなしをチェック!
振袖姿での成人式は、一生の思い出になる貴重なシーンです。「最近は柄少なめの振袖がトレンド」という情報もありますが、華やかな柄の振袖も多く見られるため、何を選べばよいのか迷っている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、柄少なめの振袖を選ぶメリットや選び方のポイントを解説します。柄少なめの振袖は、一歩間違えると寂しげな印象になってしまったり、安っぽく見えたりすることもあります。ポイントを押さえて、トレンドを取り入れたおしゃれな振袖姿で成人式を迎えましょう。
振袖は柄少なめが最近のトレンドって本当?
着物は日本の伝統的な衣装ですが、デザインや着こなしには流行があり、振袖にはその特徴が顕著です。
例えば、10年ほど前にはブラックベースの振袖がはやり、派手な柄が好まれました。数年前にはレトロモダンが人気となり、古典的な色柄を多くの女性が選んでいたものです。最近はブルーやグリーン系の着物が多くなり、柄少なめのすっきりとしたデザインがトレンドになっています。
とはいえ、華やかな柄が多く配された振袖は今でも主流です。母親が成人式で着た着物をお直しして着る「ママ振袖」のケースも多く見られます。時代に左右されない美しさと時代の流れが生み出すトレンド、どちらも受け入れているのは振袖の特異な魅力かもしれません。
成人式の振袖はどんな色や柄を選ぶ?選ぶ方法やおすすめを紹介振袖の基本知識をおさらい
現代では、生活の中で着物を着る機会はめっきりと少なくなってしまいました。中には、成人式が初めての着物体験になる方もいることでしょう。成人式の着物は振袖が定番です。
ここでは振袖に関する基礎知識をまとめます。振袖がどのような着物なのか、購入・レンタルどちらかにするか決める前に確認しておきましょう。
振袖とは
振袖は大人の未婚女性の一礼装とされており、成人式や結婚式の披露宴など、特別な席で着用されます。袖丈を長くして仕立てた長い袂 (たもと) が大きな特徴です。
江戸時代初期には55cm~95cm程度であった袖丈は、江戸末期には95cm~122cmにまで伸びました。現在は最も袖の長い大振袖(おおふりそで)でも114cmほどです。なお、「恋人を振る」「好きな人に振られた」といった言葉は、振袖の袖を振ることで感情表現をしていたことが由来とされています。
振袖の種類
振袖には大きく3つの種類があります。成人式で着用するのは袖丈の長い大振袖(おおふりそで)や中振袖(ちゅうふりそで)です。
振袖の種類
振袖の種類 |
特徴と着用例 |
大振袖(おおふりそで) |
・袖丈は110cm前後で身長の約7割 |
中振袖(ちゅうふりそで) |
・袖丈は90cm前後で膝ぐらいまで |
小振袖(こふりそで) |
・袖丈は75cm前後で、着る人の身長の半分くらい |
振袖の柄
振袖の柄は絵羽柄と呼ばれ、縫い目をまたいでも模様が途切れることなく、ひとつの絵画であるかのように見えるのが特徴です。
各パーツの模様合わせには高度な技術が必要で、難度が高い柄付けであるため、着物としての格が高く価格も高めです。絵羽柄のタイプには以下の3つがあります。
絵羽柄のタイプ |
特徴 |
総模様 |
・着物全体に絵羽模様が施されたもの |
肩裾模様 |
・衿や胸、肩にかけてと、裾に絵羽模様が施されている |
裾模様 |
・裾だけに絵羽模様があるタイプ |
柄少なめの振袖を選ぶメリット
柄少なめの振袖を選ぼうとすると、母親や年配の人からは「成人式の振袖らしくない」と反対されるかもしれません。成人式の振袖姿は一生に一度の大切な思い出になるため、慎重さも必要です。
振袖選びをする前に、柄少なめの振袖にどのようなメリットがあるのかを理解しておきましょう。自分が納得できれば、自信を持って選べます。
トレンドを押さえた個性的な装いができる
柄少なめの振袖はアレンジの幅が広いのが大きな魅力です。例えばメイクひとつ取っても以下のようなアレンジがあり、自分らしさを存分に発揮できます。
・振袖の色と同じアイシャドウや同系色のリップでワントーン風メイクに
・帯揚げなどの小物と同じ色のカラーアイラインで差し色メイクに
・はねあげアイラインなど現代風のメイクをアクセントに
ブーツや帽子など洋装のアイテムを組み合わせてもステキです。センスやトレンドを生かして個性あふれる成人式を演出できるのも、柄少なめ振袖ならではのメリットといえるでしょう。
上半身をすっきり見せる効果がある
ぽっちゃりしている方やバストが大きめの方は、着物を着ると大柄に見えてしまうこともあります。柄少なめの振袖は上半身をすっきり見せる効果もあります。
上半身に柄が少ないデザインの着物であれば、すっきりスリムな印象になるでしょう。さらにスリム効果を狙うのであれば、淡い色味のものよりも濃いカラーがおすすめです。
訪問着へリメイクできる
振袖は、袖を切ることで訪問着に仕立て直すことも可能です。訪問着の袖の長さは49cmほどです。その部分に柄がなく、バランスが合えばきれいに仕立て直せます。袖部分に柄が少ない、または全くない振袖であれば、仕立て直して着用のチャンスを増やしましょう。
未婚女性の着物である振袖は、結婚後は着用しないことが一般的です。せっかく高価な着物を購入したのに、成人式以降はタンスにしまったまま、というケースも少なくありません。
将来生まれるお子さまに譲ることもできますが、柄少なめの着物であればリメイクも可能であるため、着物を頻繁に着たい方にはおすすめです。
柄少なめの振袖のパターンは3つ
柄少なめの振袖は、柄が全く入らないもの、少なめの柄が控えめに入っているもの、数は少ないものの存在感のある柄があしらわれたものと、3つのタイプに分けられます。
同じ「柄少なめ」であっても印象は大きく異なるため、違いを理解した上での振袖選びが必要です。ここからは、それぞれの特徴や魅力を見てみましょう。
1.色無地やグラデーションデザイン
色無地とは、白生地を一色で染めた着物のことです。柄や刺しゅうは入っていません。色無地は通常カジュアルな着物と位置付けられていますが、地紋が入っていれば礼装用になります。
地紋とは糸や織り方を変えて布地全体に織り出した織り模様のことで、角度が変わると光の反射で美しく柄が浮き上がります。控えめながら品のある美しさが特徴的です。
一色では寂しいと感じる方は、グラデーションになっているタイプも◎。柄はなくても色の変化で優美な印象を与えられます。
2.上半身の柄が少なめのデザイン
柄が裾中心に入っているタイプのものは、顔回りをすっきりと見せてくれます。絵羽柄のタイプでいうと「肩裾模様」や「裾模様」です。模様の種類はさまざまで、縁起のよい吉祥文様や華やかな花柄が多いものの、現代的なモチーフもあります。
柄が裾を中心に入っている振袖は、将来袖を短くして訪問着にもできるため、長く着物を着たいという方にもおすすめです。
3.大きめのモチーフが際立つデザイン
肩や正面などに大きくて存在感のあるモチーフが配されているものもあります。それ以外の柄は最小限に抑えられており、モチーフの美しさや個性が際立つモダンなデザインです。
モチーフもバラエティーに富んでいます。デザイン化されたバラや蝶が大きく描かれたものや古典的なモチーフを現代風にアレンジしたおしゃれなものなど、モチーフによって印象は大きく異なるため、自分らしさを意識した着物選びが重要になるでしょう。
柄少なめの振袖の選ぶときのポイント
成人式の振袖姿は貴重な思い出のワンシーンになります。トレンドを押さえた柄少なめの振袖も、特別感のある、納得の1枚を選びたいものです。また、振袖選びには洋服選びとは異なる難しさもあります。振袖を選ぶ際に注意しておきたいポイントを確認しておきましょう。
質感や素材を見極めよう
着物の素材には、正絹や木綿、ウール、ポリエステルなどがあります。一般的には、正絹が最も格が高く、フォーマルでは定番です。
成人式でも多くは正絹の着物が着用されています。しかし最近では、総レースやパイル地、デニム地など、以前にはなかった素材も使用されるようになりました。格にはこだわらない個性重視の着物もあるため、ご自身の望む振袖像ができていないと振り回されてしまうかもしれません。
「成人式の着物は正絹で」と考える方も多いため、周りの評価も大切にしたい方は正絹を選んでおくと安心です。地紋入りの色無地を選ぶ場合には、色や織り文様のモチーフによって印象が大きく左右されることを覚えておくとよいでしょう。
顔が映える色を選ぼう
着物の色や柄を選ぶときは、顔回りの印象を第一に考えるのがコツです。好きな色=似合う色とは限りません。自分の顔に映える色を選ぶようにしましょう。
ちょっとしたトーンの違いで顔がくすんで見えることもあります。自分のパーソナルカラーを知っていれば、着物のベースカラーも選びやすくなるでしょう。以下におすすめの一例を挙げます。
・イエローベースでライトなトーンの方:明るく可憐(かれん)な黄色やピンク
・ブルーベースでライトなトーンの方:清楚(せいそ)で上品なパステルトーン
・イエローベースでダークなトーンの方:大人っぽく落ち着きのあるくすみカラー
・ブルーベースでダークなトーンの方:華やかでミステリアスな濃い色味のもの
色の持つ印象を知ろう
柄少なめの振袖は、ベースカラーが印象を大きく左右します。色の持つ印象を理解しておけば、自分らしさを演出できるでしょう。特に濃い色味を検討しているならば、色によってどのように印象が変わるのかも知っておきたい情報のひとつです。
ベースカラー |
印象 |
赤 |
・華やか |
紺色 |
・知的で大人っぽい |
黒 |
・モード系のおしゃれな印象 |
全体のバランスを考えよう
柄付きの着物は、柄が入っている位置で印象が大きく変わります。胸元に柄があれば華やかな印象、肩であれば凛とした印象、正面であれば大胆な印象といった具合です。展示された状態での印象と着てみた印象とでは異なることも多いため、実際に身体に当ててみるようにしましょう。
柄の大きさや位置は、身長や体格も考え併せて決めることも大切です。身長の高い方には中央よりやや下にくるモチーフが、背の低い方では膝上になってしまうこともあります。特に大きなモチーフが配されているデザインの着物では、注意しておきたいポイントです。
帯や小物でアクセントを入れよう
柄少なめの振袖を選ぶ場合には、アクセントをどのように入れるかを考えておきましょう。色無地やグラデーションは柄によるアクセントがありません。小物をうまく使うことで、地味で寂しげな印象になることを回避できます。半襟や帯でアクセントを入れるコーディネートは、おしゃれ度もアップできておすすめです。
一方、引き算が必要な組み合わせもあります。少ないながらも柄やモチーフがポイントになっている着物であれば、小物の色柄を抑えて、振袖の柄やモチーフの存在感を存分に発揮したいものです。
帯の締め方、着付けの仕方、メイクなどでもアクセントを加えられます。着物選びの段階から具体的なイメージを持っておくことで、柄少なめの着物のよさが引き立つ仕上がりにできるでしょう。
差し色はベースカラーの反対色を選ぼう
小物でアクセントを入れる場合には、差し色の選び方が重要なポイントになります。和装の小物は、帯、帯揚げ、帯締め、半衿などです。いくつもの異なる色を選ぶのではなく、小物の色をなるべく揃えるようにすると、振袖の色が引き立ちます。
差し色に迷ったら、振袖のベースカラーの反対色を選ぶとよいでしょう。バランスの取れたまとまりのよいコーディネートになります。赤や紺色、黒など濃いはっきりとした色味のベースカラーには、金色や銀色などの華やかな差し色もステキです。
個性的に仕上げたいときは洋装小物も◎
より個性的なコーディネートをしたい方には、洋装小物がおすすめです。ブーツやパンプス、バッグ、帽子、スカーフなどを組み合わせると、モード感のあるコーディネートになります。
リボンタイやレース素材の付け袖、スタンドカラーのブラウス、ロングスカートなどを組み合わせると、より前衛的なコーディネートになるでしょう。「個性的なコーディネートにチャレンジしたいけれど、成人式では恥ずかしい」という方であれば、フォトスタジオでの記念写真撮影でトライしてみるのもおすすめです。
成人式の振袖姿はスタジオアリスで美しく残そう
成人式には、振袖を着る方も着ない方もいることでしょう。事情があって成人式に出席できない方もいるかもしれません。しかし、振袖姿での記念写真はぜひとも残しておきたいものです。
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自分が選んだ着物をプロの撮影で残しておこう!
成人式の着物は、悩んだり迷ったりしながら選んだ自分らしさの象徴です。思い入れのある振袖を着た姿は、スタジオアリスできれいに残しましょう。
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着物がなくても大丈夫!振袖姿で撮影OK
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成人という大切な節目を振袖姿で残しておけば、一生の思い出になることでしょう。ご家族や成長を見守ってくれた方へのプレゼントにも最適です。感謝の気持ちを伝えられるだけでなく、大人の仲間入りをした喜びを分かち合えます。
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まとめ
振袖には、伝統的で華やかな柄をはじめトレンドを押さえたはやりのスタイルなど、さまざまなタイプがあります。最近の流行は柄少なめの振袖です。柄少なめの振袖を選ぶ場合は、質感やベースカラー、差し色など、仕上がりのイメージを前もって考えておきましょう。
振袖姿の記念写真撮影には、スタジオアリスをぜひご利用ください。自前の振袖での撮影の他、撮影用衣装付きプランや振袖レンタルがセットになった「ふりホ」など、お得でバラエティーにあふれたサービスプランを用意しています。