振袖に動物柄もある?柄や模様に込められた意味を知ろう
振袖には実にさまざまなモチーフが使われています。動物柄もそのひとつです。
古典的なモチーフは種類も多いため、どのように選べばよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、古典的な動物柄の意味や振袖の柄選びのポイントを解説します。
それぞれのモチーフの意味やデザインの違いが分かってくれば、楽しみながら、自分好みの振袖を選べますよ。
振袖に動物柄もある?人気の柄の傾向は?
振袖の柄というと花をイメージする方が多いかもしれませんが、実は動物柄もあります。古くから使われている動物柄にはさまざまな意味があり、振袖に使用する場合にはおめでたいモチーフを使うのが一般的です。
ここでは人気の振袖の傾向を、動物柄の情報と絡めながら解説します。
動植物は古くから着物に使われるモチーフ
着物の基本的な形(構造)はどれも同じです。そのため、センスや個性を出せる色や柄が振袖選びのポイントともいえます。着用する方に似合う色味であることに加え、着用するシーンにふさわしい柄であることも重要です。
伝統的な柄には、動物や植物、虫、飾りもの、和文様などさまざまな種類があります。それぞれに意味や願いが込められており、意味を知っていると着物選びをさらに楽しめますよ。
ディズニー柄などデザイン化された動物柄もキュート
最近はディズニーデザインなど、アニメに登場する動物をモチーフにした振袖も登場しています。
アニメ柄とはいえ、キャラクターがそのまま描かれているのではなく、上品にデザイン化されているものがほとんど。大人っぽさもしっかりとあるため、成人式にもふさわしい振袖として人気です。
例えば、花や草木の影からキャラクターの動物がそっと顔を出しているデザイン。まるでかくれんぼうをしているようでストーリー性があり、控え目ながらも遊び心があるデザインです。
近年はシンプルな無地やモダン柄も人気
最近は、華やかな伝統柄やどこかなつかしいレトロ柄だけでなく、シンプルでクール、現代的なデザインの振袖も多く見られます。
無地の振袖はその一例です。柄のない振袖は、華やかな柄の振袖が多い成人式ではかえって目を引きます。帯の雰囲気や結び方、帯締めや帯留めとのコーディネート次第で大きく表情を変えるのも魅力です。
古典的なモチーフにこだわらない柄使いの振袖も見られます。洋風のバラや蘭(らん)、リボンなどを大胆に配したデザインは、ポップなかわいらしさを演出する新しいタイプの振袖です。
動物柄も、鶴のような伝統的なモチーフが現代的にアレンジされたものや、ヒョウ柄など今までにはなかったモチーフも登場しています。
振袖に使われる動物柄の意味と特徴【鳥編】
振袖にはトレンドもありますが、やはり若々しいエネルギーを感じさせる華やかな柄の振袖は多くの方に選ばれています。古典的な動物柄のモチーフを花など他のモチーフと組み合わせたデザインも多く、その種類は多彩です。
ここでは動物柄の中でも振袖によく使われる「鳥」モチーフの意味を解説します。
千鳥(ちどり)
千鳥は古くから親しまれている縁起のよいモチーフです。「千鳥(ちどり)」を「千取り(ちどり)」と掛けて、勝運祈願や目標達成などの意味合いに使うこともあります。
振袖でよく見かけるのは、千鳥をデザイン化した「千鳥格子」という柄。白と黒などシンプルな色使いのものが多く見られます。千鳥格子に椿などのアクセントを加えた現代的なデザインもおしゃれです。着こなし方も古典、モダンと、どちらもしっくりきますよ。
孔雀(くじゃく)
美しい羽が印象的な孔雀は、華やかさを印象付けるモチーフとして振袖にもよく使われます。孔雀は毒虫や毒蛇も食べてしまうということで、「邪気を払う」「厄災や苦痛を取り除く」という意味のあるモチーフです。
孔雀そのものを描いたものと羽のみを描くものとがあり、孔雀の華やかさに負けない大ぶりのボタンと組み合わせたデザインも多く見られます。
おしどり
おしどりは「おしどり夫婦」という言葉にもあるとおり、夫婦円満をイメージさせるモチーフです。とはいえ、必ず二羽で描かれるわけではありません。一羽の場合もあれば、多くのおしどりが一緒に描かれるデザインもあります。
お祝い事にふさわしい柄として知られており、振袖にもよく使われるモチーフです。
雀(すずめ)
雀は群れをなして生活するため、豊作や繁栄を意味するモチーフとして古くから親しまれてきました。寒さに耐える鳥としても知られています。
雀のみが描かれた着物は通年着用できますが、雀と一緒に季節感のある植物が描かれている場合には、着用シーズンが限られるかもしれません。稲穂であれば秋、竹や笹であれば春・冬といった具合です。
雀柄の振袖を成人式で着用する場合には、雀と一緒に描かれているモチーフが季節に合っているかも確認しましょう。
鶴(つる)
「鶴は千年、亀は万年」という言葉もあるように、鶴は長寿の象徴として古くから使われてきたモチーフです。1年を通してつがいで過ごすことが知られており、鶴がデザインされた振袖は、成人式をはじめ結婚式にもふさわしいとされています。
松の小枝を加えて飛ぶ姿は和文様としてデザイン化されており「松喰鶴(まつくいつる)」と呼ばれる、特に縁起のよいものです。
振袖に使われる動物柄の意味と特徴【その他の生き物】
動物柄には、鳥だけでなく虫、魚、爬虫(はちゅう)類、想像上の生き物など、さまざまなモチーフが含まれます。現代風のアレンジでモダンなデザインに取り入れられているものも少なくありません。ここでは鳥以外の動物柄のうち、振袖によく使われるものをピックアップして解説します。
蝶(ちょう)
蝶は振袖にもふさわしい、華やかなモチーフです。芋虫からさなぎ、蝶へと姿を大きく変えながら成長していくことから、健やかな成長への願いを表しています。
幻想的なモチーフでもあるため、夢や神秘などと結び付けて考えられることも。向かい合う二匹の蝶をデザイン化したものは「向い蝶」と呼ばれ、伝統的な吉祥文様として親しまれています。
鯉(こい)
中国では、龍門という急流を超えた鯉は龍になるという言い伝えがあり、立身出世の象徴です。波間を渡る鯉はデザイン化され、「荒磯(ありそ・あらいそ)」と呼ばれています。
鯉は波や流水、渦巻きなど水をモチーフにしたデザインと合わせて描かれることも多く、夏には特にマッチする柄です。成人式が夏の長期休暇に合わせて実施される場合などにもぴったりですよ。
龍(りゅう)
龍は想像上の生き物ですが、神の化身とされ、多くの神話にも登場します。天に登る勇壮な姿は「出世」や「飛躍」をイメージさせるもので、縁起のよい文様(柄)とされる吉祥文様のひとつです。
龍は男の子の柄と思われがちですが、振袖にも使われています。伝統的な柄であるにもかかわらず、クールでモダンな雰囲気が印象的です。
亀(かめ)
亀は鶴と同様、長寿の象徴として着物の柄にも頻繁に登場します。着物の柄には亀の甲羅に海藻が付いた姿で描かれることが多く、海藻が多く付くほど長く生きている亀というわけです。鶴や蛇などと組み合わせて描かれることも少なくありません。
亀の甲羅をデザイン化したものは亀甲(きっこう)文様といわれており、連続した正六角形のモチーフでできています。毘沙門亀甲(びしゃもんきっこう)、花菱亀甲(はなびしきっこう)などアレンジされたデザインも多く、どれもおめでたいシーンにぴったりの文様です。
振袖には動物柄以外にもこんなモチーフが
動物柄の他にも、振袖にはさまざまなモチーフが使われています。中にはデザイン化されていて、日本の伝統的な柄として海外から注目されているものも少なくありません。
ここでは幾何文様、植物文様、自然・風景文様、器物文様と大きく4つにグループ分けして解説します。
幾何文様
着物にはひとつのモチーフを規則的に繰り返す柄があり、幾何文様と呼ばれています。代表的な幾何文様を以下の表にまとめました。
【代表的な幾何文様】
幾何文様の名前 | 意味(一例) |
青海波(せいがいは) | 平和 |
亀甲(きっこう) | 長寿 |
七宝(しっぽう) | 繁栄と調和 |
麻の葉(あさのは) | 魔よけ |
市松(いちまつ) | 繁栄 |
植物文様
植物をモチーフにした柄も多く、振袖では華やかさを演出するためによく用いられます。古典的な柄のものはそれぞれに意味があるため、知っておくと振袖を選ぶ際の参考になりますよ。
【代表的な植物文様】
植物文様の名前 | 意味(一例) |
松竹梅(しょうちくばい) | 忍耐と長寿 |
椿(つばき) | 神聖さ |
菊(きく) | 無病息災 |
桐(きり) | 品格 |
牡丹(ぼたん) | 豊かさと美しさ |
撫子(なでしこ) | 愛らしさ |
桜(さくら) | 物事のはじまり |
自然・風景文様
自然現象やうつろいゆく風景の中からモチーフを取り出し、デザイン化したものも多く見られます。
【代表的な自然・風景文様】
自然・風景文様の名前 | モチーフ | 意味(一例) |
瑞雲(ずいうん) | 雲 | 良い兆し |
雲取り(くもとり) | 雲 | 良い兆し |
流水(りゅうすい) | 水 | 清らかさ、厄よけ |
雪輪(ゆきわ) | 雪 | 豊穣 |
エ霞(えがすみ) | 霞 | 永遠 |
雪持ち笹(ゆきもちささ) | 雪が降り積もった笹の葉 | 春への期待 |
器物文様
身の回りの道具や生活用品をモチーフにした柄も多く使われます。中でも古代宮廷で使われていたものがモチーフになっている王朝風文様は、成人式のような晴れやかなシーンにぴったりです。
【代表的な器物文様】
器物文様の名前 | モチーフ | 意味(一例) |
扇面(せんめん) | 扇 | 末広がりの繁栄 |
宝尽くし(たからづくし) | 縁起のよい宝もの | 開運や繁栄 |
熨斗文(のしもん) | 熨斗 | めでたさ |
御所車(ごしょぐるま) | 公家が使った乗り物 | 永遠や発展 |
手毬(てまり) | まり | 縁結び |
貝桶(かいおけ) | 貝の入ったきれいな入れ物 | 結婚 |
糸巻き(いとまき) | 裁縫に使う糸を巻く道具 | 長寿 |
なりたいイメージで振袖の柄を選ぶのも◎
好きな柄や文様にこだわる方、直感で気に入った振袖を見つける方、自分のパーソナルカラーを意識して振袖を探す方……振袖の選び方は人それぞれです。
なりたいイメージに合わせて振袖を選ぶという方法もあります。振袖姿のイメージに合った柄の選び方が分かれば、たくさんあるデザインの中から好みの振袖を絞りやすくなりますよ。
格式の高さをアピールするなら「古典柄」
日本らしい伝統や格式を感じさせる振袖で成人式を迎えたいという方には、古典柄がおすすめです。古典柄には、赤やピンクなどの色鮮やかなものが多く、花、鳥や蝶、吉祥文様など華やかなモチーフが数多くデザインされています。
気品と華やかさが際立つ古典柄の美しさは、時代が変わっても色あせることはありません。「ママ振袖」も古典柄が多いかもしれませんね。
はやりを押さえたいなら「モダン柄」
トレンドを押さえた振袖選びをしたい方は、現代的なモチーフやデザインが配されたモダン柄がおすすめ。
モダン柄の振袖は、「大きな花を裾と肩だけ」など、かなり絞った範囲に柄が描かれているものが多く、シンプルでシャープな印象です。
古典的なモチーフを大胆にアレンジしたもの、ユリやバラ、チューリップなど洋風のモチーフを使ったもの、ハートや水玉などポップなアレンジを加えたものなど、デザインによって雰囲気が大きく変わるのもモダン柄の特徴です。
どっちも捨てがたい!そんなときは「新古典柄」
古典柄のよさとモダン柄のよさ、どちらも取り入れているのが「新古典柄」です。
花や蝶、吉祥文様などの伝統的なモチーフはしっかりと押さえながらも、柄の使用をやや抑え、すっきりとしたデザインになっています。主張し過ぎることなく伝統的な美しさもアピールできる、まさに「いいとこ取り」のデザインです。
帯揚げや帯締めを使ったおしゃれなコーディネート、小物を使ったモダンな帯結びなど、アレンジしやすいのも新古典柄の魅力といえるでしょう。
振袖ラインアップ約1,500種類!「ふりホ」で好みの振袖を見つけよう
©Disney
自分好みの振袖で成人式を迎えたいという方は、スタジオアリスの「ふりホ」をぜひご利用ください。「ふりホ」は成人式用の振袖レンタルと前撮り撮影がセットになったお得なサービスです。
料金は99,800円(税込109,780円)の一律価格で、どの振袖も追加料金がかかることはありません。ここからは「ふりホ」の魅力を紹介します。
『ふりホ』約1,500種類!古典柄もモダン柄も多彩に揃う
スタジオアリスでは、格式ある古典柄をはじめ、ポップな色使いのかわいらしい振袖、人気のレトロモダン、スタイリッシュでクールなモード系と、タイプの異なる振袖を豊富にご用意しています。
古典柄の中には京友禅競技大会の受賞柄も含まれている他、新作も次々と登場しており、約1,500種類からお選びいただけます。
振袖選びから仮予約までオンラインでできるため、柄に込められた意味や願いを比較しながら、じっくりと振袖選びが楽しめますよ。アプリを使ったバーチャルフィッティングで、自分にぴったりの1枚を見つけてくださいね。
『成人式振袖ラインアップ』かわいい動物柄ならディズニーデザインがおすすめ◎
スタジオアリスでは、おしゃれでキュートなディズニーデザインの振袖もご用意しています。
ミッキーマウスやミニーマウス、猫のフィガロ、ドナルドダック、デイジーダックといったアニマルキャラクターをモチーフに、ディズニーの世界観を上品なデザインで表現した逸品です。
古典的な柄にはないモチーフですが、控え目なアイコンやシルエットなどを使っているため、子どもっぽさはありません。ディズニー定番のプリンセスシリーズも充実しています。
『ディズニーデザイン振袖が登場。』ふりホ公式インスタグラムアカウントで最新情報を手に入れよう
成人式は一生に一度の大きなイベントです。振袖姿の記念写真は思い出としてだけでなく、結婚式のプロフィールムービーやお世話になった方へのプレゼントにも使われる大切な1枚になります。
後悔しない振袖選びをするためには、情報収集がポイント。そこでおすすめしたいのが「ふりホ公式インスタグラムアカウント」です。
「ふりホ公式インスタグラムアカウント」では、成人式や振袖にまつわるさまざまな情報を発信しています。
トレンドや上手なコーディネートなど、ステキな振袖姿をかなえるためのヒントが盛りだくさんです。成人式のイメージが固まってくれば、振袖選びもよりスムーズに進みますね。
『ふりホ公式インスタグラムアカウント』ふりホのQ&A|気になる疑問を解決!
ふりホの疑問①|品質は大丈夫?
振袖は正絹を中心とした高品質な振袖をご用意していますので、ご安心ください。グループ会社の「京都豊匠」で一括管理しているため、間接コストを省き、品質の高い振袖をリーズナブルな価格でご提供しています。
ふりホの疑問②|実際は高い振袖もあるのでは?本当に一律価格?
新作振袖、受賞振袖、Disneyデザイン振袖、ブランド振袖、どの振袖を選んでも追加料金は一切ありません。高品質・約1,500種類の振袖を、すべて安心の一律価格でご提供しています。
ふりホの疑問③|振袖だけの価格なの?
成人式当日の振袖レンタルと前撮り撮影がセットになったプランです。振袖には帯一式はもちろん、着付けに必要な小物10点も付いております。
前撮り時は着付け・ヘアセットも無料、さらに写真集タイプの豪華アルバム(10ページ12カット)もセットになっていますので、すべてまとめてお任せください。
ふりホの疑問④|たくさんの中からどうやって選べばいいの?
「ふりホ」ならWEBカタログで好きな色やイメージを絞り込んで選べるから簡単です。すきま時間を使って、気になる振袖をいつでも、どこでもチェックできます。
気になった振袖はバーチャルフィッティングアプリで試着体験できるので、遠く離れた家族や友達にもシェアして、ゆっくりじっくり選べます。
展示会での試着もできますので、最寄りの会場でぜひ手に取ってお確かめください。
ふりホの疑問⑤|いつ予約したらいい?早く予約しなくて大丈夫?
人生の大きな節目である成人式の振袖を何年も前に予約するのは早すぎませんか?好みも変わるし不安がいっぱい・・・
そんな声から生まれた「ふりホ」なら振袖選びは急がなくてもOK!
成人式の直前でもご予約いただけます。毎年トレンドに合わせた旬の品揃えをしているので、豊富なラインアップからお選びください。
※1~2年前のご予約からお受けしています。
まとめ
古典的な柄の振袖にはさまざまなおめでたいモチーフが使われており、動物柄も多く見られます。現代的なデザインでは大胆にアレンジされているものもあり、ディズニーデザインなど新たなモチーフが登場している点も注目ポイントです。
振袖では、動物柄だけでなくさまざまなモチーフが古典柄、モダン柄、新古典柄など、バリエーション豊かにアレンジされています。
自分にぴったりの振袖をお探しであれば、スタジオアリスの「ふりホ」をぜひご利用ください。多彩なデザインの中から、お気に入りがきっと見つかりますよ。
『ご予約&ご相談会』