成人式の振袖に合わせる草履のサイズはどう選ぶ?痛くならないコツも◎
毎年1月の第2日曜日は成人の日。全国各地で成人式が行われます。「成人式にはぜひ振袖で出席したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
振袖を着るときは帯やひもの締め付け、着崩れなどは気にしがちですが、足元にも配慮が必要です。デザインだけでなく正しいサイズの草履を選ぶことによって、着物姿の洗練度が上がります。
そこで今回は、成人式の草履選びにスポットを当てました。適切なサイズの草履を選ぶポイントや草履で足が疲れないためのコツなどをまとめています。情報をキャッチして、快適かつ美しい振袖姿を目指しましょう。
成人式の振袖|草履選びは重要
日常的に草履を履いている、という方は少数派でしょう。慣れない草履は歩きにくく、長時間履いていると足が痛くなりがち。華やかな振袖姿に憧れをもっている方も、このことは不安要素かもしれません。
また草履は、適切なサイズでなければ着崩れの原因になったり立ち姿が美しく見えなくなったりします。和装小物ながら振袖姿全体にも影響を与えるでしょう。ポイントを押さえて、振袖や足に合ったものを見つけることが大切です。
成人式の振袖|草履のサイズ
草履は、私たちが普段履いている靴のように細かなサイズ設定がされていません。とはいえ、大まかには分かれており、靴のサイズを参考にすれば最適なものを見つけやすいでしょう。ここからは、基本的な知識として草履のサイズについて詳しく解説します。
サイズ設定はS・M・L表示が一般的
草履のサイズはS・M・L、フリーサイズのように、大まかな設定になっているのが特徴です。もともとは「尺」や「寸」が用いられていましたが、現代ではあまり使用しない単位であることから、多くの人が理解しやすいような表記へと変化しました。
足をすっぽりと覆う靴は、0.5cm刻みのサイズ設定になっていることが多く、こちらのほうが分かりやすいと感じる方もいるかもしれません。しかし、草履は足の指に引っかけて履くため、靴ほど細かなサイズ設定である必要がないといえます。
S・M・L表示の大きさ
草履のS・M・Lといった表示が何cmくらいを指すか、以下の表にまとめました。
草履の表記 | 草履の実寸 | 靴のサイズの目安 |
S | 22.5cm | 22cmまで |
M | 23cm | 22.5cm~23.5cm |
L | 24cm | 24cm~24.5cm |
LL | 25cm | 25cm~25.5cm |
上記はあくまでも目安で、メーカーなどによってサイズ設定が異なる場合もあります。草履を購入する際は、店頭で試し履きをして足に合ったものを選ぶようにしましょう。
成人式の振袖|美しく見える草履選びのポイント
S・M・Lそれぞれのサイズの目安で草履を選ぶと、「少し小さいのでは」と感じるかもしれません。しかし、草履は足の大きさよりもやや小さめのほうが美しく見えます。また、サイズ以外にも底の厚さやデザインなどに注目することで、振袖姿の完成度が上がるでしょう。ここからは、草履を選ぶときに知っておきたいポイントを3つ紹介します。
足がかかとから少し出る程度を目安にする
靴と異なり、草履はやや小さめを目安に選びましょう。振袖姿が美しく見えるといわれているのは、草履からかかとが1cmほど出ているサイズ感です。
しかし、足の大きさによっては1cmも出ない、ジャストサイズしかない、ということがあるかもしれません。また草履を履き慣れていない場合、かかと部分が足の裏に当たるのが痛いと感じることも。この場合、「草履の土台部分が足よりも大きくなければよい」と考え、ぴったりサイズを選ぶとよいでしょう。
底は5cm程度を目安にする
草履の底部分は芯材を重ねて作られています。一般的に何枚も重ねられた底の高いものは、高価でフォーマル向きとされています。フォーマルな場で着る着物は裾を長めに着付けるため、地面にすらないよう、高めの草履が選ばれるのです。
振袖も裾を長めに着付けるため、底が低すぎると着物が地面についてしまいます。汚れるだけでなく、裾を踏んで転んでしまうかもしれません。こうしたトラブルを避けるためにも、そこが5cmくらいある草履を選ぶのがおすすめです。
振袖の格に合う色柄を選ぶ
「おしゃれは足元から」という言葉もある通り、サイズや高さだけでなく、色柄にも注目して選ぶことが大切です。振袖は未婚女性の第1礼装で、最も高い格に位置付けられています。草履やバッグなどの小物も、礼装用を選ぶのが基本です。
しかし近年では、成人式で略式のものを合わせるケースも見られます。いずれにせよ、草履とバッグは振袖や帯とのバランスを重視して選ぶことが、ちぐはぐ感を避けるためのポイントです。違うデザインでも振袖と統一感のある色柄を選ぶとよいでしょう。
成人式の振袖|美しく見える草履選びのポイント
特別な日に着る振袖は、やはり美しく見えることを重視したいところです。振袖のデザインや帯の結び方をはじめ、草履もデザインや履き方を工夫することで、立っていても歩いていても見栄えがよくなります。足に合ってデザイン性も高い草履を選ぶために、押さえておきたいチェックポイントを確認しておきましょう。
鼻緒の素材を確認する
草履は足の親指と人さし指部分に鼻緒を引っかけて履きます。鼻緒は草履を支える重要な部分であることから、サイズや高さとともに注目したいポイントです。鼻緒がかたい場合や履き慣れていない場合は、痛い、歩きにくいと感じることも多いでしょう。
細くてかたいものよりも、太めで柔らかな素材のほうが、痛みを軽減でき足への負担が軽くなります。例えば鼻緒の前坪(足の指の間が入る部分)が起毛生地になっている草履は、比較的ソフトな履き心地で、長時間履くことになる成人式にもおすすめです。
試着をして履き心地を確認する
草履のサイズに目安はあるものの、メーカーなどによって細かな大きさは異なります。自分の足にフィットする草履を選ぶためには、試着をすることが大切です。
試着の際は履き心地に加えて、かかとがほどよく出ているか、デザインが振袖とマッチしているかもチェックしましょう。可能であれば着物姿で実際に歩いてみてることもおすすめします。
手作りの草履を選んでも
国内製造の草履の中には、技術を継承した熟練の職人が手作りしているものもあります。手作りの草履は、デザインだけでなく履き心地も重視していることが特徴です。
価格はやや高めなものの足の負担軽減につながるため、当日足が痛くならないか心配な方は選択肢のひとつとして検討してみましょう。
履き方の工夫でサイズ調整も
草履は、鼻緒部分の指の引っかけ具合によってサイズ調整ができます。少し大きい場合は浅くし、小さめのときは深くしましょう。より美しい立ち姿を目指すならば、指先に少し引っかかるように浅く履くのがベストです。
深く履いて試着をすると、浅く履いたときにかかとが3cm以上はみ出てしまうこともあるため、試着の際は履き方も意識しましょう。浅く履いて1cm程度かかとが出るのが理想的なサイズです。歩きやすさを重視して少し深めに履いた場合でも、ブカブカな印象になりません。
成人式の振袖|失敗!?草履のサイズが大きいと?
成人式の草履は「かかとが1cm出るくらいがベスト」とされており、ぴったりサイズからやや小さめが推奨されています。大きいサイズの草履を履いた場合、歩きづらいだけでなく振袖姿にも影響が出るため注意が必要です。大きいサイズの草履が推奨されない理由も、しっかりと押さえておきましょう。
振袖姿が美しく見えない
着物で歩くときは「歩幅は小さく、すり足」が基本の所作です。大きい草履を履いた場合、土台部分がかかとよりも長くなります。すり足ではなくパカパカと歩くことになり、振袖姿が美しく見えません。
着姿が残念になってしまうだけでなく、和装に関する知識がないと思われる可能性もあるため、大きい草履を選ぶのは避けましょう。
着物の裾を踏みやすい
振袖は裾を長めに着付けるため、草履が大きいことでかかと部分がパカパカしてしまい、足と草履の間に裾が入り込みやすくなります。
裾を巻き込んだ結果、後ろが引っ張られることになり、着崩れの原因に。また、着崩れだけでなく、転倒の危険性も増すでしょう。見た目だけでなく安全のためにも、草履のサイズ選びは重要です。
歩きにくく疲れてしまう
サイズの大きい草履を履いていると、巻き込んでしまうのではないか、着崩れしてしまわないかなど、不安を抱えながら過ごすことになり、歩き方がぎこちなくなってしまいます。
草履は履き慣れていないと歩きにくいもの。その上サイズが大きいことで歩きにくさが増すため、疲労度がより高くなるかもしれません。成人式当日の負担をできるだけ減らすためにも、草履は少し小さめのサイズを選びましょう。
成人式の振袖|草履疲れを防ぐコツ
草履はサイズや鼻緒の素材などを工夫することで、ある程度足への負担を軽減できます。とはいえ、日常的に履き慣れていないこともあり、負担ゼロという訳にはいかないでしょう。草履疲れをしないためのコツを押さえておくことが大切です。3つの視点から解説します。
履いている時間をできるだけ短くする
慣れない草履はサイズが合っていても疲れやすいものです。履いている時間ができるだけ短くなるように工夫しましょう。
式典が始まる前や休憩時間など、ちょっとした時間を見つけて草履を脱ぐようにすることがポイントです。移動中はサボタイプのサンダルなどを履くのも◎。短時間でも足を休められれば、疲労を軽減できます。
前撮り撮影を活用しよう
成人式当日に記念写真撮影のスケジュールを組んだ場合、フォトスタジオへの移動や撮影中にも草履を履くことになり、足への負担はさらに大きくなると予想されます。
そこでおすすめなのが、前撮り撮影です。前撮り撮影をすれば、成人式当日に草履を履く時間を短縮できます。また、あとのスケジュールを気にしながら撮影……というシチュエーションも避けられ、ゆっくりとした雰囲気の中で撮影できることもメリットです。
振袖を着る機会はそう多くありません。成人式と記念写真撮影を別日にすることで、2回振袖が着られるのもうれしいポイントでしょう。
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©Disney
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『ふりホ』まとめ
成人式の振袖は、小物選びも重要です。足元を彩る草履は、デザインをはじめサイズや鼻緒の素材などにも意識を向けることで、美しさと歩きやすさを実現できます。快適に成人式を過ごせるように、足元の工夫をしておきましょう。
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