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着物の合わせ方を覚えよう!右前と左前で迷わない方法

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現代では、だんだんと着る機会が減っている着物。それだけにいざ着るときには「右側?左側?どっちを前にするんだっけ?」と、合わせ方に不安を感じてしまうことは少なくありません。そこで今回は、着物の合わせ方について解説します。

着物の基礎知識だけでなく、右前か左前かを忘れないための便利な覚え方もまとめていますので、成人式を控えている方や、旅先で着物を着て散策をする計画などをしている方は、ぜひご一読ください。

着物の「あわせ」とは?

着物には、普段では使われることの少ない専門用語がいくつもあります。「合わせ(あわせ)」もそのひとつですが、同音異義語として「袷(あわせ)」というものも存在するのが難しいところ……。まずは、着物の基礎知識として「合わせとは何か」、「袷との違いは何か」という点を見ていきましょう。

合わせは着物の重ね方

着物でいう「合わせ」とは、着物を羽織った後、右側と左側の布地「前身頃(まえみごろ)」を重ね合わせることです。このとき、右側と左側のどちらを先に重ねるかによって、着用方法の名前が「右前」もしくは「左前」に分かれます。

着物の合わせと袷(あわせ)の違いは?

着物の合わせは、前身頃を重ね合わせることですが、「袷」とは、着物の種類を指す言葉です。その他の着物の種類には、「単衣(ひとえ)」「薄物(うすもの)」があり、これらはそれぞれ以下のような違いがあります。

・袷…裏地付き、10月~5月といった肌寒い時期に着用することが多い
・単衣…裏地なし、6月~9月といった暑い時期に着用することが多い
・薄物…薄く軽い布地を使用、7月~8月といった特に暑い時期に着用することが多い

それぞれ仕立て方が異なっており、季節に応じて着分けることが基本です。

右前・左前?着物の合わせ方

着物は前身頃の合わせ方によって、右前もしくは左前といった呼び方がありますが、一般的なシーンであれば、正しい合わせ方は「右前」です。ここでは、正しい着付け方を解説するとともに、うっかり間違えてしまいがち合わせ方を忘れないための覚え方などを確認していきましょう。

着物は右前が正しい合わせ方

着物を着付けるときには、着物を羽織ったら、まずは自分から見て右側の前身頃を体に巻き付けるようにしてから、左側の前身頃を重ねましょう。これが右前です。

右前という言葉のイメージだけ見ると、ついつい右側の前身頃が一番上にくるように重ねてしまいやすいので、ご注意ください。ここでいう前とは手前にするのではなく、「先に重ねる」ことだと覚えておくとよいでしょう。

着物の左前は死装束と呼ばれる合わせ方

着物を羽織ってから、先に自分から見て左側の前身頃を体に巻き付けるようにして、後から右側の前身頃を重ねる着付け方は、「左前」といっていわゆる死装束です。お通夜やお葬式の場面で故人に着物を着付けるときには、左前に着付けます。

死装束が左前である理由は、「死後の世界は現世とは真逆だから」「左前は右前よりも格が高いから」「生きている人と故人を区別するため」などさまざまです。しかし、いずれにせよ普段の着付けで左前にすることは不謹慎、または不吉だと考えられているため、気を付けましょう。

着物の合わせを間違えないための覚え方

着物の正しい合わせ方である右前を間違えないためには、以下のような覚え方が忘れづらく、おすすめです。

・洋服とは合わせ方が逆(※女性の場合)
・相手から見たとき「y」の字に衿(えり)元が見える
・懐に右手が入れやすい(物を出し入れしやすい)状態である

その他では、着物は着付けたときに映えるように柄が配置されているため、右と左で柄の数に差がある場合には、柄の多いほうが上にくるようにすると自然に右前に着付けできるようになっています。

右前になった由来

中国から伝わってきてしばらくは、これといった着用ルールが定められていなかった着物に右前のルールができたのは、奈良時代のことです。719年に元正天皇が「衣服令(えぶくりょう)」といった法律を定めたのがきっかけです。これは名前の通り、服の着用に関する法律なのですが、その中で「着物は右前で着ること」が示されていました。

このようにして法律で右前が定められた理由は、右前が一般的となっていた当時の中国にならったのではないかといわれています。

着物の撮影時には反転に注意

着物を着用した際は、記念として写真を撮りたくなるものですが、自撮りをするときには注意が必要です。スマートフォンのインカメラで自撮りをすると、鏡のように反転して撮影され、右前で着付けていても写真の中では左前になってしまうことがあります。

搭載されたカメラの機能によっては保存時に自動で左右反転させることもできるので、まずは設定を確認してみましょう。左右反転機能がない場合には、撮影後に編集アプリを使い、手動で左右を反転させるのがおすすめです。

着物の合わせ方や着こなし方でより美しく

着物の前身頃の合わせ方において、右前か左前かはあくまで基礎知識でしかありません。よりステキに着こなすためには、着用シーンや年齢、体形に応じて衿元を整える必要があります。ここで合わせ方のコツを押さえて、ワンランク上の着物の着こなしを手に入れましょう。

基本の合わせ方

前身頃をただ体に巻き付けるようにして重ね合わせるだけでは、着物はきれいに着付けられません。まずは基本の合わせ方をマスターしましょう。

1.右の前身頃を軽く持ち上げる
2.1の裾が見えないように、左の前身頃をかぶせる
3.背縫いの位置を確認、背中からお尻にかけて中心に沿わせる

背縫いとは、着物の背中に一本走っている縫い目のことです。背縫いが背中の中心に真っすぐ伸びているのが美しい着付けとされるため、鏡を使ったり、誰かにチェックしてもらったりして、調整しましょう。

着用シーンごとの衿合わせの角度

フォーマルシーンやカジュアルシーンなど、着用シーンによっても着物の衿合わせの角度は異なります。なお、衿合わせの角度とは、首と衿の隙間をどのくらい取るかです。隙間が狭いときっちりとした印象に、広いと優しく柔らかい印象になります。

シーン

合わせ方

結婚式、パーティーなど

衿の角度は約90度に、衿元の位置は喉仏が隠れるぐらい高めにする

お茶会、食事会など

衿の角度は約60度に、衿元の位置は喉仏が見えるぐらい低めにする

普段のお出掛け

自由でOK、気分や見せたい印象に合わせる

年齢に応じた衿合わせの角度

若い方であれば、衿合わせの角度は約90度としっかり角度を付けた上で、衿元は喉仏を隠すぐらい高めの位置で合わせるのがおすすめです。きちんと感に初々しさが加わり、かわいらしく着物を着こなせている印象にもなるでしょう。

一方ご年配の方であれば、衿の角度は約60度程度とゆるくし、衿元は喉仏が見えるぐらいの位置で、全体的にゆったりと合わせるとこなれた感じが演出できて粋な雰囲気に仕上がります。

体形を意識した着物の合わせ方

体形によってもマッチする着物の合わせ方は異なります。人よりも細身の方は、なるべくきっちりと着付けるのがコツです。衿の角度を約90度にして、衿元の位置も高めの位置にしましょう。

ぽっちゃりさんやバストが大きい方は、少しゆとりのある着付けがぴったりです。衿の角度は約60度にして、衿元の位置は喉仏が見えるぐらいがよいでしょう。ただし衿が体から浮いてしまうとはだけているようなだらしない印象になってしまうため、気を付けましょう。

半衿もTPOに合わせると◎

現代ではさまざまなデザインの半衿が販売されていますが、着物の色柄に合わせて選ぶのはもちろんのこと、TPOも考えて選ぶと、より美しい着こなしが可能です。着物の合わせ方による印象は、半衿によっても大きく左右されます。

結婚式やパーティーなどフォーマルシーンであれば、一般的には「白塩瀬羽二重(しおぜはぶたえ)」と呼ばれる正絹の半衿が合わせられますが、白や淡いカラーのシンプルな半衿であれば、基本的に問題ありません。ポップな柄やカラフルな半衿に関しては、普段のお出掛け用におすすめです。

重ね衿で華やかさもプラス

重ね衿とは、着物を重ね着しているかのように見せるためのいわば付け衿です。重ね衿を使うと着物姿がより華やかになるだけでなく、「祝い事がこれからも重なり続きますように」という願いも込められます。

結婚式や成人式をはじめとしたお祝い事では、ぜひ取り入れてみてください。ただし着物の種類によっては付けることが望ましくないこともあります。

着物の種類

おすすめの半衿

黒留袖

使用しない

色留袖

比翼(ひよく)を付けないのなら、白一色などシンプルなものを

訪問着・小紋

格式高い場であれば白一色などシンプルなものを、比較的カジュアルな場であればコーディネートを楽しんで

振袖

コーディネートを楽しんで、フリルやラインストーンが付いた和洋折衷デザインなどもおすすめ

着物の合わせに関する気になる疑問を解消

ここでは着物の合わせに関して、寄せられることの多い質問にお答えします。「男性と女性で合わせ方に違いはあるの?」「右前と左前だけじゃなく、上前とか下前って何?」など、気になる疑問はここで解消しましょう。

男性と女性で着物の合わせ方に違いはある?

洋服と異なり、着物は、男性と女性で前身頃の合わせ方に違いはありません。性別に関係なく、どちらも右前が正しい合わせ方です。

ただし男性の場合は、女性に比べて首の前側の襟元は広めに開け、後ろ側の衿元は開けずにぴったりと着付けるなど、着こなし方の違いはあります。その他にも着物の着付け方に関しては男女で違いがあるので、着付けのときには必ず性別に合った方法をチェックしましょう。

浴衣や甚平も右前に合わせるもの?

浴衣や甚平も和装のひとつであるため、右前に着付けるのが正しい着方です。着物に比べると簡易的な作りが特徴な浴衣や甚平は、和装の中でも特にカジュアルウェアの分類であり、お祭りのときや旅先で着る機会も多いでしょう。

その場で迷うことなくサッと着られるように、「和装はすべて右前で着る」と覚えておきたいところです。

着物の上前と下前って何?合わせと同じ意味?

右前と左前は着付け方を指す言葉であるのに対し、「上前(うわまえ)」・「下前(したまえ)」とは、着物を構成する部分を指す言葉です。

上前は、左の前身頃とその下にある細長い布の「衽(おくみ)」までを含めた部分を指し、下前は右の前身頃と衽までを含めた部分を指します。着物を重ね合わせたときに上にくるのが上前、下にくるのが下前ということです。こちらは、言葉そのままの意味です。

初めての着物は成人式で!振袖を着用するメリット

これまで着物を着たことがないという方は、ぜひ成人式を着物デビューの機会にしてみてはいかがでしょうか。

成人式の定番衣装である振袖は、単に美しいというだけではありません。未婚女性の第一礼装である振袖はお祝いの場面にふさわしい上、あの長い袖には「厄を払い、身を清める」という願いが込められています。これから大人として歩んでいくことになる女性には、ぴったりの衣装だといえるでしょう。

成人式の振袖デビューはスタジオアリスでお手軽に!

「成人式で振袖デビューを!」と考えている方は、ぜひスタジオアリスをご利用ください。スタジオアリスなら、高品質な振袖の長期レンタルが簡単にできる撮影プランがあります。撮影当日の着付けはもちろんスタッフが行うので、着物の合わせ方について悩む必要はありません。どなたでもお得に、気軽にご利用いただけるでしょう。

撮影と振袖レンタルがセットになった「ふりホ」

スタジオアリスの「ふりホ」は、振袖姿での記念写真撮影と、振袖のレンタルがセットになったお得プランです。振袖本体はもちろん髪飾りや足袋などの小物も含まれているので、ふりホの利用だけで成人式の衣装の準備が完了します。

高品質の振袖は、約1,500種類。王道のデザインはもちろん、ポップで現代風な振袖から、ディズニーキャラクターをモチーフとした振袖までが揃っています。きっとあなたにぴったりの振袖を見つけていただけるでしょう。

『ふりホとは』

プロによる着付けとヘアセットで気軽に撮影

スタジオアリスでは撮影当日の着付けはもちろん、ヘアセットまでもスタッフが担当します。撮影前に家や美容室で準備する必要がないため、時間や手間がかからず、リラックスしやすいのもポイントのひとつです。

スタジオアリスはヘアセットにもこだわっているので、日本髪らしいヘアセットからガーリー、モード、モダンまでお任せください。ご希望のヘアセットがある方は、ぜひ打ち合わせ時にお聞かせください。撮影当日に、理想のあなたを作り上げます。

『振袖ヘアアレンジカタログ』

一律価格が安心!振袖レンタルも長期間

ふりホは、撮影と振袖レンタルのほか着付け、ヘアセット、高品質アルバム、SNS用データのすべてがセットになって、一律99,800円(税込109,780円)。それ以外の料金は一切発生しない、分かりやすい料金体系が魅力のひとつです。

なお振袖は前撮り撮影日から成人式の当日に着用できることはもちろん、返却日までがレンタル期間です。前撮りを早めに済ませてしまえば、その年のお正月やイベントにも着ていただいて構いません。ぜひこの機会に、華やかな振袖をたくさんお楽しみください。

※プランや価格は2023年度のものです。

※店舗によって異なる場合がございます。

『スタジオアリスのふりホ』

まとめ

前身頃の合わせ方は、右前を忘れないのはもちろんのこと、着用シーンや年齢、体形に合わせることが着物を着こなすコツです。右前・左前は、覚えたつもりでもうっかり間違えてしまうこともあります。せっかくの着物着用の機会に残念な思いをしないためにも、しっかりと事前に確認しくことが大切です。

そして、着物に着られることなく、自分の美しさを最大限引き出すための着こなしのポイントも押さえ、着物を存分に楽しみましょう。

着物の合わせ方に自信がない方は、スタジオアリスで「着付けまで込みのお得な振袖レンタル」を選ぶのがおすすめです。スタジオアリスなら、あなたの「なりたい」をトータルで実現できます。

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