着物の着付けに必要なものは?振袖をおしゃれに着こなすコツも◎
成人式の振袖や卒業式の袴など、イベントのために着物の着用を考えている方は、着物の基礎知識があれば、より着物を美しく着こなせるかもしれません。ご自身で着付けをしないケースでも、着物の着付けに必要なものやおしゃれに着こなすコツなどを知っておくと安心でしょう。
ここでは着物の歴史や、着物のトータルコーディネートに必要なものを解説します。成人式の振袖選びの際に参考になるおすすめの柄や、記念写真の際にチェックしておきたい写真映えするポーズなどもまとめました。成人式を迎える方は、ぜひチェックしてみてください。
着物を着る前に!着物の基本を知ろう
着物を実際に着用する前に、まずは着物の歴史や種類について押さえていきましょう。「浴衣は着物?」「振袖と着物の違いって?」などの疑問は、ここで解決できます。
着物の種類ごとにおすすめ着用シーンも解説しているので、イベントに合った着物選びができるようになりますよ。
着物の歴史
着物の始まりは、縄文時代までさかのぼるといわれています。とはいえ当時の服装はあくまで1枚の布を使ったものであり、身体にただ巻き付けるだけの「巻布衣(かんぷい)」もしくは頭を通す穴を開けただけの「貫頭衣(かんとうい)」といったものでした。
技術や文明の進化とともに変化を続けた着物が現代とほぼ変わらない形状となったのは、平安時代のころだといいます。貴族の衣装である十二単(じゅうにひとえ)が生まれたのも、平安時代の中期です。
袴との違い
まず着物とは、和装全般を指す言葉です。和装の一種である袴も、着物に含まれます。
袴は下半身に着ける着物です。中に仕切りがなくスカートと同じ形状になっているタイプの他、仕切りのあるズボンタイプもあります。1枚の着物を着用した上からはき、腰のあたりでひもを結んで留めるのが一般的です。
着物を1枚で着用する場合と違って着物の裾をたくし上げた上で袴を着用するので、動きやすさに優れています。
『着物と袴の違いは?卒業式の袴に成人式の振袖を合わせるのもアリ!』浴衣との違い
浴衣もまた和装の一種であり、着物に含まれます。浴衣の始まりは入浴施設で入浴時に着用する「湯帷子(ゆかたびら)」です。その動きやすさが注目され、次第にカジュアルな着物として出掛ける際にも着用できるものが出始めたといいます。
生地が薄く作られているほか、綿をはじめ通気性のよい素材を使うことが多く、一般的な着物よりも軽くすずしいのが特徴です。
『着物と浴衣の違いは?着物の種類なども紹介します!』振袖との違い
振袖は未婚女性の第一礼装であり、種類が多数ある着物の中でも格式の高い衣装です。一般的な着物と比べると、その名前の通り「振れるほど袖が長い」といった特徴を持っています。
振袖は「大振袖(おおふりそで)」「中振袖(ちゅうふりそで)」「小振袖(こふりそで)」といった3種類に大きく分かれており、袖の長さに比例して格式が変化することも特徴です。一番袖の長い大振袖の格式が最も高く、そこから順に中振袖、小振袖とカジュアル寄りになっていきます。
着物の種類は?代表的な着用シーン
着物は種類によって格式が異なり、適した着用シーンがそれぞれ決まっています。
着物の種類 | 着用シーン |
袴 | 卒業式またはスポーツのユニフォームとして着用するのが一般的。 |
浴衣 | 夏祭り、花火大会など夏のイベント時に着用するのが一般的。ホテルや旅館など宿泊施設で寝間着として用意されているケースも多い |
振袖(大振袖) | 結婚式の花嫁衣装として着用するのが一般的。近年では成人式に着用するケースも増えているが、動きづらい点は注意が必要 |
振袖(中振袖) | 成人式に着用するのが一般的。結婚式の参列時やお子さまの入学式など、お祝い事の場面での着用にも適している |
振袖(小振袖) | 卒業式に袴と合わせて着用するケースが多い。普段着として着用する方もいる |
着物はTPOを守った上でコーディネートを楽しむ趣向のある衣装です。着物を選ぶ際には、着用する場面に合わせることを忘れないようにしましょう。
『袷(あわせ)の着物を着る時期やシーンは?節目や記念日を着物姿で迎えよう』着物の着付けに必要なもの
着物の着付けは、布1枚をまとって終わりではありません。着物の下には、着姿を美しく見せるための着付け小物を複数身に着ける必要があります。帯に関しても複数を重ねて、色柄のコーディネートを楽しむのが一般的です。
成人式で振袖を購入・レンタルする場合は、着付け小物はセットになっていることも多いですが、ママ振袖などを着用する際は、事前に確認しておくと安心でしょう。「着物本体は用意していたけど、当日になって足りない小物が多く困ってしまった」なんてことを防げます。
下着類
着物の下に着用する下着類は、主に以下の4種類です。
・肌じゅばん
・裾よけ
・長じゅばん
・足袋
肌じゅばんは一番下、肌に直接触れる下着です。汗や皮脂から着物を守り、かつ着物で快適に過ごすために着用します。
肌じゅばんには上半身だけのタイプと、下半身までつながったワンピースタイプがあり、ワンピースタイプでは裾よけまでがワンセットです。裾よけのない肌じゅばんでは、着物の裾を保護するために裾よけを別途着用します。
長じゅばんは肌じゅばんの上に着用し、振袖の型崩れを防止する下着です。裾からちらりと見せて、コーディネートを楽しむ役割もあります。
足袋はいわば着物用の靴下です。織り方や素材によって格式が異なるので、着用する着物の種類に合わせて選ぶ必要があります。
『着物のインナーは何を着る?和装に適した下着・肌着の選び方を解説』帯回り
帯は本体だけでなく、さまざまな小物でさらに飾り付ける他、形を保護するアイテムなどさまざまあります。
・帯
・帯揚げ
・帯締め
・帯板
・帯枕
帯回りの主役となる帯本体は種類によって格式が異なります。成人式をはじめフォーマルな場面に合わせる場合には、袋帯を用いるのが一般的です。
帯揚げは帯板や帯枕を包んで隠し、かつ帯結びの形を美しくキープします。帯の上からのぞかせるように身に着けるため、帯とのコーディネートも楽しめるのが特徴です。
帯締めは帯を身に着けた上から巻く細いひもであり、帯揚げと同じく帯結びの形をキープします。着こなしのアクセントとしても重要です。
帯板はおなか側、帯枕は背中側を美しく見せるため、帯の土台として役立ちます。
えり回り
えりもまた、帯と同じようにさまざまなパーツを組み合わせて着用します。
・半えり
・だてえり(重ねえり)
・えり芯
半えりは長じゅばんに縫い付けて使うもので、着物のえり回りを汚さないように保護します。生地の半分は外から見えるので、振袖に合わせてコーディネートを楽しみましょう。
だてえり(重ねえり)は、着物を重ね着しているかのように見せるためのおしゃれアイテムです。着物と半えりの間に位置するので差し色を入れたり、グラデーションを作ったりなどさまざま楽しめます。
えり芯は半えりと長じゅばんの間に付けることでえりの形を美しく立たせるためのアイテムであり、こちらは外からは見えず、あくまで補強アイテムです。
小物類
着物は頭から爪先までのトータルコーディネートが重要な衣装なので、以下の和装小物もこだわって選びたいものです。
・髪飾り
・バッグ
・草履
いずれの小物選びにもいえるのは、振袖や帯の色柄とマッチするものを意識することです。振袖や帯に使われている色柄と同じものを選んだり、逆に差し色を選んだりなど、好みで組み合わせてみましょう。
あると便利なもの
以下は着姿をより美しく見せてくれたり、着付けが楽にできたりなど、あると便利なアイテムです。
・コーリンベルト…着付けが楽になり、着崩れも防ぐ。着物の胸元やえり元に用いる
・腰ひも…着付けが楽になり、着崩れも防ぐ。着物や長じゅばんに用いる
・だて締め…着付けが楽になり、着崩れも防ぐ。えりやおはしょりに用いる
・三重ひも(四重ひも)…着付けが楽になり、着崩れも防ぐ。帯に用いる
・補正タオル(補正パッド)…着物の似合う凹凸のない体形に仕上げる
着物を着付ける際に必須のアイテムではありませんが、特に初心者は用意しておくと安心です。
『着物に必要な小物は?選び方のポイントや収納方法も解説』振袖をおしゃれに着こなすコツ:デザインにこだわろう
着物の中でも振袖は、成人式やその前撮り撮影に着用する方も多い衣装です。一生に一度の機会だからこそ、「せっかくならとびっきりおしゃれに着こなしたい!」と考える方は多いでしょう。
そこでここでは、振袖の色柄やデザインごとの特徴をご紹介します。どんな雰囲気の着こなしに適しているかについても触れているので、「かわいい雰囲気にしたい」や「個性的な着こなしが好き」など好みに合わせた振袖選びがしやすくなるでしょう。
王道スタイルの古典柄
古典柄とは、梅や菊、扇(おうぎ)など昔から着物によく用いられている柄を指します。古典柄の振袖は、伝統的な豪華さや上品さを演出するのが得意です。
上の写真はスタジオアリスのふりホでレンタルできる古典柄のひとですが、大人っぽい着こなしをかなえてくれるデザインも揃っています。
古典柄には新古典柄と呼ばれる「古典柄を現代的デザインにアレンジ」したスタイルもあり、こちらは上の写真の振袖のように、上品ながら少しポップな印象になるのが特徴です。
個性的な雰囲気のレトロ柄
どこか大正ロマンや昭和レトロの雰囲気が漂うレトロ柄の振袖は、人とかぶらないおしゃれを楽しみたい方に人気です。写真の振袖のように愛らしい柄が特徴的なデザインや、大胆な配色デザインのものが多く揃っています。
ベレー帽やヘアバンド、革のバッグなど洋装向きの小物と合わせやすいのも特徴です。
スタイリッシュさ引き立つモダン柄
写真の振袖のように、クールでスタイリッシュな印象を持つのがモダン柄の振袖です。レトロ柄同様、大胆な柄デザインや配色が特徴的な振袖もよく見られるでしょう。
近年のトレンドはくすみカラーや、柄のない空白が多いデザインです。品のあるセクシーさを演出できる振袖も多く揃っています。
ヘッドドレスやパール系の髪飾りなど、華やかで繊細なモチーフの小物との相性がよいデザインです。
トレンドのレースデザイン
写真の振袖のように帯揚げをはじめ小物にレースを取り入れたスタイルや、総レースで作られた振袖も近年はトレンドです。
レースの繊細な華やかさや独特な質感はとても現代的。シンプルなデザインの振袖であっても、人とは違うおしゃれを演出しやすいので派手になるのを避けたい方にもおすすめです。
また、髪飾りにレースを取り入れるアイデアもステキです。レディで大人っぽい印象をアップできるでしょう。
人気沸騰!ディズニー柄
©Disney
スタジオアリスのふりホでは、ディズニーの人気キャラクターからインスパイアされた柄の振袖も人気を集めています。写真の振袖は、ミニーマウスがモチーフになっており、赤黒白の配色やドット柄が印象的です。
この他にディズニープリンセスやヴィランズの振袖もあり、ポップからクール、セクシー系まで揃っています。このようにキャラクターを取り入れた振袖なら、人と被ることも防げるかもしれませんね。
『注目のディズニーデザイン振袖!「ミニー」と「デイジー」振袖はリボンやドットがかわいい!』おしゃれポイント2:映えるポーズで撮影しよう
振袖姿の記念写真をおしゃれで映えるものにするには、ポーズが重要です。立ち方の基本から振袖の華やかさを引き立てるポーズの付け方を、ここで押さえておきましょう。
カメラの前に立つと緊張して思うようにポーズが取れないこともあるので、事前に鏡の前で練習しておくとより安心です。
片足を1歩引いて優雅に
カメラの正面を向いたら、片足を後ろに1歩だけ引いてみましょう。それから背筋をピンと伸ばし、手を前で揃えて軽く顎を引けば、王道のおすましポーズが完成します。
背筋を伸ばすのが苦手な方は、肩甲骨を寄せ、腹筋に力を入れることを意識します。ただし肩に力を入れすぎて、いかり肩のように上に持ち上がってしまうのは美しい立ち姿とはいえません。肩はなるべく下げて、首を長く見せるように意識することがポイントです。
袖を広げて華やかさアップ
振袖は長い袖部分まで含めて美しくデザインされているので、袖を広げたポーズを作ると華やかな記念写真に仕上がります。袖の端を指で軽くつまみ、腕を真横に開きましょう。
このとき指先はなるべく開かないように、指同士がくっつき揃っている状態をキープできると優雅なポーズに見せられます。また片方の袖だけを広げると上品な印象になり、両方の袖を広げると快活で少女らしい印象が強まるので、イメージによって変えていきましょう。
帯を見せた振り向き美人も◎
振袖は帯も華やかでおしゃれなので、カメラに背中を向けた状態で振り向くポーズもおすすめです。振り向き美人ポーズでは、振り向く角度や表情によって印象が大きく変わります。
しっかりと振り向き、カメラをじっと見据えるようにすれば意思の強さを感じられるクールな仕上がりに。横顔が写る程度に軽く振り向き、カメラから視線を外して伏し目がちにすれば大人っぽく上品な仕上がりへと変化します。
『【着物のポーズ集】基本ポーズやSNS映えするポーズで和美人に』スタジオアリスの「ふりホ」で着物姿を記念写真に残そう
成人式にぴったりの着物「振袖」を着たいのなら、スタジオアリスのふりホがおすすめです。ふりホのサービスは、振袖での前撮り撮影だけでなく、ステキな振袖が撮影当日はもちろん、成人式までレンタル可能です。手間が少なく、お値段もリーズナブルに理想をかなえられる、とっておきのセットです。
『スタジオアリスのふりホ』約1,500種類の振袖からお気に入りを選べる
©Disney
ふりホでは、約1,500種類の振袖が、99,800円(税込109,780円)の一律価格で選び放題。新作振袖やコラボ振袖などを選んでも、料金が上がることはありません。費用を気にすることなく、ご自身のお好みで振袖を選べます。
振袖はデザインにこだわっているのはもちろん、正絹製を中心とした高品質ラインアップです。前撮り撮影はもちろん、成人式当日もご満足いただけること間違いないでしょう。
『成人式振袖ラインアップ』ディズニーデザイン振袖もレンタル可能
©Disney
ふりホの振袖ラインアップには、ディズニーコラボの56種類も含まれます。
・ミッキーマウス振袖
・ミニーマウス振袖
・ドナルドダック振袖
・デイジーダック振袖
・ディズニープリンセス「ベル」振袖
・ディズニープリンセス「アリエル」振袖
・ディズニープリンセス「ジャスミン」振袖
・ディズニーヴィランズ「マレフィセント」振袖
・ディズニーヴィランズ「クルエラ」振袖 など
以上はあくまで一例であり、モチーフとなっているキャラクターにはおなじみキャラはもちろん、ディズニープリンセスやディズニーヴィランズも揃っています。さらにPIXARやMARVEL、STAR WARSなどとのコラボデザインも続々、登場中です。
ふりホでは、ディズニーデザイン振袖とお揃いの柄デザインも追加料金なしでお選びいただけます。大好きなキャラクターと迎える成人式は、とっておきのものになるのではないでしょうか。
『ディズニー振袖ラインアップ』小物の準備も着付けも自分でやる心配なし
スタジオアリスのふりホには、前撮り撮影時の着付けやヘアセットもサービスに含まれます。着付け小物一式セットももらえるので、多種多様な小物を自分で用意する必要もありません。
また振袖は前撮り撮影日から成人式までの長期間レンタルに対応している上、返却時のクリーニングは不要です。そのまま返却していただけるので手間がかからず、余分な費用も発生しない点もポイントです。
『ふりホとは』「ふりホ」公式インスタグラムアカウントも要チェック
「ふりホ」公式インスタグラムアカウントでは、振袖レンタルのご予約&ご相談会のお知らせを随時確認できます。
また成人式に関する最新情報や振袖選びに役立つ豆知識などもお届けしています。振袖のポーズや着こなしの参考になる画像もチェックできるので、ぜひフォロー&チェックをお願いします。
『「ふりホ」公式インスタグラムアカウント』ふりホQ&A
ふりホの疑問1|品質は大丈夫?
振袖は正絹を中心とした高品質な振袖をご用意していますのでご安心ください。グループ会社の「京都豊匠」で一括管理しているので、間接コストを省き、品質の高い振袖をリーズナブルな価格でご提供しています。
ふりホの疑問2|実際は高い振袖もあるのでは?本当に一律価格?
新作振袖、受賞振袖、Disneyデザイン振袖、ブランド振袖、どの振袖を選んでも追加料金は一切ありません。高品質・約1,500種類の振袖を、すべて安心の一律価格でご提供しています。
ふりホの疑問3|振袖だけの価格なの?
成人式当日の振袖レンタルと前撮りがセットになったプランです。振袖には帯こもの一式はもちろん、着付けに必要な小物10点もご用意しております。前撮り時は着付け・ヘアセットもついて、さらに写真集タイプの豪華アルバム(10ページ12カット)もセットになっていますので、すべておまとめお任せください。
ふりホの疑問4|たくさんの中からどうやって選べばいいの?
「ふりホ」ならWEBカタログで好きな色やイメージで絞り込んで選べるから簡単です。すきま時間を使って気になる振袖をいつでも、どこでもチェックできます。気になった振袖はバーチャルフィッティングアプリで試着体験できるので、遠く離れた家族や友達にもシェアしてゆっくりじっくり選べます。展示会でも試着できますので、最寄りの会場でぜひお手に取ってお確かめください。
ふりホの疑問5|いつ予約したらいい?早く予約しなくて大丈夫?
人生の大きな節目である成人式の振袖を何年も前に予約するのは早すぎませんか?好みも変わるし不安がいっぱい・・・
そんな声から生まれた「ふりホ」なら振袖選びは急がなくてもOK!
成人式の直前でもご予約いただけます。毎年トレンドに合わせた旬の品揃えをしているので、豊富なラインアップからお選びください。
まとめ
日本の伝統的な衣服である着物は、美しさを引き出してくれるステキなアイテムです。しかし着慣れていないと、着付けどころか準備だけでも大変に感じてしまうかもしれません。
「成人式だから着たい」といった特別なタイミングだけでの着用を考えているのなら、スタジオアリスのふりホがおすすめです。ふりホなら着付け小物もすべてセットになっているので、手間なくリーズナブルに振袖をお楽しみいただけるでしょう。
『成人式振袖レンタル ご予約&ご相談会』