成人式の振袖は種類によって値段が違う？総絞りや京友禅の相場を紹介

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伝統的な柄の振袖には、「絞り」と呼ばれる技法が使われることがあります。絞りとは生地を染める伝統技法の一種ですが、どのような方法なのか詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。

振袖の値段は生地の染め方によっても左右されます。染め方の種類や値段が分かると、成人式の振袖も選びやすくなるでしょう。

この記事では、絞りの種類や総絞りの特徴、振袖の相場などを紹介します。成人式という人生の中でも大きな節目。とっておきの振袖を着用して参加したいという方は、ぜひご一読ください。

成人式の振袖にも種類がある？総絞りなどの「絞り」とは？

「絞り」は生地を染める際に使用する技法です。古典的な柄を取り入れた振袖によく使用されており、古くから着物や布製品を作る際に用いられてきました。

「絞り」の振袖は、通常の染め方では表現できない独特の模様が魅力です。まずは、絞りの特徴や、作り方などを見ていきましょう。

「絞り」とは

「絞り」とは「絞り染め」を意味し、古くからある技法です。染める前の生地を糸で縛ったりつまんだりした状態で染め、独特の凹凸や模様を作り出します。

縛られた部分に染料が入らないことを利用し、複雑な模様を生み出すことが特徴です。絞り方によって模様の出方が変わり、さまざまな表情を味わえます。

絞り染めをした部分には伸縮性があり、帯揚げや髪飾りなどにも使用されることが少なくありません。絞り染めの生地は奈良時代ごろから作られていたとされ、現代でも多くの方に愛されています。

「総絞り」とは

生地を全体的に絞ったものは「総絞り」と呼ばれます。総絞りの特徴は、なんといっても上品で華やかなところです。総絞りの振袖は、成人式はもちろん未婚女性が結婚式へ参列する際にも着用できます。

着物に対して豪華さが求められるようになった江戸時代ごろに、総絞りの振袖が作られるようになりました。手の込んだ作りになっているため、職人が手作業で総絞りの振袖を作るとなると、2年～3年の時間が必要です。

また、袖や肩などの一部分に絞りが施されているものは「部分絞り」といいます。複数の技法を用いて、一枚の振袖が作られることが珍しくありません。

絞りの振袖でも作り方はさまざま

絞りの振袖といっても、全てが同じ作り方をしているわけではありません。主に、以下の3通りの作り方があります。

・手絞り……職人が指先や爪先を使用し、絞り染めをする
・機械絞り……絞り染め専用の機械を使用する方法で、手絞りと同様の製作期間がかかる場合が少なくない
・プリント絞り……絞り染め風のプリント加工をしたものを指し、凹凸の型押しやシワ加工をして、絞り染めの質感を表現している

手絞りと機械絞りは完成までに多くの時間を必要とするため、値段が高くなります。一方、プリント絞りは前者に比べれば時間をかけずに生産できる特徴があり、比較的安価なものが多い傾向です。

絞りの種類と特徴をチェック

絞り染めにはさまざまな種類があり、古くから数えきれないほど多くの模様が作られてきました。絞りの名称は、模様の特徴や生み出された地域によって異なります。ごく一部ではありますが、代表的な絞り染めの種類を見ていきましょう。

鹿の子絞り

鹿の子は小鹿のことで、子どもの鹿に特有の斑点のような模様が出る絞り方を指します。鹿の子絞りにも種類があり、生地の一面に小さな粒を絞る「疋田絞り（ひったしぼり）」や、「一目絞り（ひとめしぼり）」などが有名です。

手作業で鹿の子絞りをする職人は、ひとりがひとつの絞り技法を担当するほど専門性が高いことで知られています。鹿の子絞りで作られた生地は、独特の立体感と柔らかい質感があり、高級感抜群です。

辻ヶ花絞り

辻ヶ花（つじがはな）絞りは絞り染めだけでなく、ぼかし染めを加えて希少性が高い染め方をします。刺しゅうや描き絵なども併用され、絵画のような美しさが特徴です。

室町時代に誕生したとされ、「幻の染め」とも呼ばれます。安土桃山～江戸時代初期ごろに最盛期を迎えましたが、友禅染などが発達するにつれ自然に作られなくなっていきました。

現代は手作業で仕上げた辻ヶ花絞りはほとんどないとされ、プリント絞りなどの技法を駆使して作られているものが大半です。

有松絞り

有松絞りは名古屋地方に伝わる伝統技法です。江戸時代の初めごろに、尾張藩（現在の名古屋周辺）の特産品として人気を博し、有松絞りの浴衣や手ぬぐいなどをお土産にする人が続出しました。

生地の畳み方や絞り方が異なり、さまざまな絞りの技法を組み合わせて模様を作ることが特徴です。絞り方は「杢目（もくめ）縫い絞り」「巻き上げ絞り」など、100種類を超えるとされます。華やかで個性豊かな柄を楽しめるところが魅力です。

南部絞り

秋田県や岩手県の南部地方に鎌倉時代から伝わる、伝統的な技法です。植物の根を原料に使用した草木染の一種でもあり、使用する染料によって以下の種類に分けられます。

・紫根染……キキョウに似た「ムラサキ」と呼ばれる植物の根を原料にした紫の染料を使用
・茜（あかね）染……つる性植物の「アカネ」の根を使用した、夕焼けのような色の染料を使用

絞りのムラを生かした豊富な柄があり、独特の温かみや美しさが感じられます。

成人式の振袖の相場は？総絞りの値段は高い？

成人式で着用する振袖は購入とレンタルの他、ママ振袖や姉振袖などを譲り受けるという準備方法があります。購入とレンタルでは、購入の方が一般的に費用はかかりますが、成人式だけでなく、さまざまな場面で活用できるというメリットがあります。

なお、振袖を譲り受ける場合でも、クリーニングやお直し費用などがかかることも覚えておきたいポイントです。どの方法で振袖を準備するにしても、事前にいくらぐらい費用がかかるのかを調べておくと準備もスムーズです。

高品質な振袖は高価になりがちなので、選択肢の幅を広げるにはある程度の予算が必要です。ここでは。総絞りや京友禅などの高級振袖の値段や、注意点などを紹介します。

総絞りの振袖は100万円を超えるものが一般的

総絞りの振袖は生地全体に絞りが入った、手の込んだ作品です。購入する際は、最低でも100万円程度が相場とされます。

こだわりのデザインや高品質の生地を使用したものは、さらに値段が上がる傾向です。有名な作家の作品となれば、1,000万円を超える値打ちが付いてもおかしくはないということも……。

総絞りの振袖は部分的に絞りを入れる場合より、多くの制作時間が必要です。図案を元に職人が糸を縛り、染料に浸したり乾かしたりといくつもの工程を経なければなりません。

総絞りとなると絞りの数は数十万個にも及びますが、一度の作業で作れる絞りの数はベテランでも数百個程度とされています。このように、手間がかかる分どうしても高額になりがちです。

総絞りの振袖には注意点も

着物は着用する人の身長に合わせて仕立てます。身長によっては、総絞りの振袖の風合いを生かしにくい点に注意しましょう。

一般的に、総絞りの振袖を美しい状態で仕立てられるのは、身長160cm前後の方が着用することを想定したときとされています。高身長の方は、部分絞りが入ったもののほうが美しく着こなせるかもしれません。

なお、総絞りの振袖は特に湿気に弱く、保管方法に注意が必要です。湿気がたまったままにしておくと、カビの原因になります。保管の際は、絞りの特徴である凹凸がつぶれるのを防ぐため、重量のあるものを上に重ねないようにしましょう。

振袖の購入費用の相場

成人式の振袖の購入費は、30万円程度という方が多い傾向です。代表的な高級振袖のひとつである京友禅の振袖の中には、50万円～100万円の値段が付けられているものもあります。

染め方や装飾などにこだわっている振袖や、有名作家やデザイナーが手掛けるブランドものは、より高価になる傾向です。

また、振袖単体の購入費だけでなく、クリーニングや保管にかかる費用も必要になります。帯や草履、バッグなどの小物類も準備すると、総額100万円前後になることもあるようです。

成人式の振袖はレンタルもおすすめ！サービス選びのポイントは？

振袖をレンタルすると購入する場合に比べ、費用を大きく抑えられます。予算的なメリットが大きいだけでなく、成人式を迎える際に期待振袖を選べることもレンタルの魅力のひとつです。

振袖レンタルといっても、お店によってサービスはさまざま。振袖にプラスして何がセットになっているか、レンタル期間はどのぐらいかなどに加えて、選べる振袖のデザインや品質、種類などを事前に確認することが大切です。

着付けや小物などがセットになっているかをチェック

成人式で振袖を着用するにあたって、帯や小物なども必要です。振袖のレンタルを利用する際は、何がどこまで料金に含まれているのかを詳しくチェックしましょう。振袖だけのレンタル料金なのか、帯や小物類も込みの値段なのかを事前に確認すれば予算オーバーも防げます。

また、着付けやヘアセットをお願いしたい場合もあるでしょう。しかし、必要なものをそれぞれバラバラに用意すると、費用がかさみがちです。

レンタルプランの中には、着付けやヘアセットなどが含まれているものもあります。お得なプランを活用すれば、より少ない費用で済むかもしれません◎。

レンタル期間をチェック

レンタルショップによって、振袖や小物類の貸出期間の長さが異なります。貸出期間は「前撮り撮影の日から○日まで」のように、決まっていることが一般的です。短いケースだと、振袖を引き取ってから3日～4日で返却しなければならないこともあります。

レンタル期間が極端に短い場合、前撮り撮影の予定を立てるのが大変になってしまうでしょう。レンタル期間が長く設定されているお店を選べば、前撮り撮影の時期も焦らずに決められます。前撮り撮影の日から成人式当日まで、長期間借りられるプランなら安心です。

振袖の種類や品質をチェック

レンタルショップで貸し出している振袖の素材や、厚みもチェックしたいポイントです。格安の値段設定がされているお店では、安っぽく見えてしまいがちな薄い生地を使用した振袖しかない場合もあります。

高級振袖の多くは、正絹などの素材を使用しています。高級な生地は密度が高く自然な光沢やツヤがあり、写真映えも期待できます。また、正絹はポリエステル製の振袖に比べて着崩れしにくく、生地の機能性も優れているという点も魅力のひとつです。

成人式の振袖は高級感＋トレンドも意識したい！おすすめコーデ5選

成人式の振袖は「高級感がある」という点も押さえておきたいポイントです。さらに、トレンドも意識して選ぶと、より印象的な着こなしができます。

ここからは、王道の古典柄からレトロポップな振袖まで、さまざまなイメージの振袖コーディネートをチェックしていきましょう。なお、ここで紹介する振袖は、スタジオアリスが「ふりホ」のラインアップからピックアップしています。

古典柄にモダンなスパイスを取り入れ華やかに

古典柄とモダンを調和させた、華やかな振袖です。白地の振袖なので、柄のあでやかさが一層引き立ちます。仕上げに金駒刺しゅうを施し、ゴージャスな印象にしているところもポイントです。

色とりどりの花模様に、モダンなデザインの桜を大胆にあしらい、現代的なイメージもプラス。王道の古典柄にモダンなスパイスを利かせたデザインは、奥ゆかしさと大胆さを併せ持つ現代の女性にぴったりです。

定番の赤振袖を帯周りに遊びを加えて今っぽく

明るく活動的なイメージを与えられる赤地の振袖です。赤は日本人の肌の色になじみやすいとされ、顔色を明るく見せてくれる効果も期待できます。

オレンジやクリーム色の花々が咲き乱れるデザインは成人式の華やかなシーンでも目立つこと間違いなしでしょう。

また、金彩で桜の柄を入れ、重厚感のある雰囲気に仕上げています。赤に映える緑を、ところどころに使用しているところもポイントです。濃い色の帯締めをリボン型にアレンジし、今どきの遊び心が感じられる着こなしに仕上げています。

大人フェミニン女子が大注目のくすみカラー振袖

ペールピンクと落ち着いた花柄の組み合わせが、大人フェミニンな印象を引き立てる振袖です。トレンドのくすみカラーが、優しく落ち着いた雰囲気に見せてくれるでしょう。

トレンドの着こなしに見せるポイントは、帯揚げや帯留めも振袖の同色でまとめた点。はやりを押さえつつ好感度も高いワントーンコーデ。濃い色を極力使用しないことで、ちりばめられた金彩加工がグッと引き立ちます。

個性が際立つスタイリッシュなグレーでモード仕上げ

©玉城ティナ×紅一点

明治時代の「鹿鳴館」をイメージしてデザインされたシリーズです。グレー地に菊の花のみをあしらい、個性ある雰囲気に仕上げています。ところどころにラインストーンが使われていて、シンプルさの中にもこだわりやおしゃれさを感じさせてくれるでしょう。

「大人っぽくスタイリッシュに」「大人かわいく」など、さまざまなアレンジができる点もシンプル振袖の魅力です。

レトロでかわいい！ポップなカラーで元気良く

大正時代や昭和時代をイメージさせるような、懐かしさがあるデザインです。縦じまと花模様の組み合わせがレトロポップな印象を与え、オレンジと黄緑がお互いの色味を引き立たせています。

周りと差の付く目立つ柄を探している方や、他の人と被りにくいコーディネートをしたい方におすすめです。元気良く、はれやかなイメージで着こなしてみてはいかがでしょうか。

「ふりホ」で高品質な振袖をお得にレンタルしよう

スタジオアリスの「ふりホ」では正絹素材を中心とした高級振袖を、一律価格で提供しています。豊富な種類の中から、お気に入りの一枚を選べるところが魅力です。

購入かレンタルかで迷っている方は、「ふりホ」の成人式プランをチェックしてみましょう。ここからは、「ふりホ」の充実した振袖のラインアップや、プランの内容などを紹介します。

『成人式の振袖レンタル・前撮りは「ふりホ」』

受賞柄をはじめとした高品質な振袖が約1,500種類

「ふりホ」で選べる振袖の数は、約1,500種類（※）です。伝統的な和柄だけでなく、かわいい系やレトロ系、モード系など豊富なバリエーションがあり、着用してみたい振袖がきっと見つかるでしょう。

正絹を中心とした高品質なものが揃っており、京都で着物の製造卸を手掛ける「株式会社京都豊匠」が企画した振袖の中から選べます。年に一度開催される「京友禅競技大会」で、さまざまな賞を受賞した振袖も含まれている点にも注目です。

※2024年1月6日時点
※店舗によって異なる場合がございます

『成人式振袖ラインアップ』

着付けや小物もセットになった一律価格

「ふりホ」は、どの振袖を選んでも99,800円（税込 109,780円）（※）の一律価格です。新作振袖や京友禅競技大会受賞柄も、追加料金なしでレンタルできます。

こちらは、前撮り撮影・ヘアセット・着付け・小物類一式が含まれた料金です。帯や草履、バッグなどが振袖とコーディネートされた状態でセットになっているので、難しい振袖のコーディネートにも悩むことはありません。

さらに、返却時のクリーニングも不要なので、余分に費用がかかることも防げるでしょう。レンタル期間は前撮り撮影のときから成人式当日までと、長期間借りられます。焦って予定を立てなくてもよい点も魅力のひとつです。

※2024年1月6日～2024年12月26日

『ふりホとは（商品・料金）』

「ふりホ」公式インスタグラムアカウントもチェック

©Disney

約1,500種類以上もの振袖の中から、どうやって選べばよいか悩む方もいるでしょう。そんなときは、「ふりホ」公式インスタグラムアカウントのチェックがおすすめです。

色別・柄別の特集や、人気モデルが振袖を着用している様子などを見られるので、振袖イメージを膨らませるのにも最適でしょう。

また、スマホやタブレットなどから、WEBカタログや専用アプリを使用して好みの振袖を探すことも可能です。お気に入りの振袖を見つけたら、オンラインで仮予約しましょう。

『ふりホ | 成人式振袖レンタル　前撮り　【公式】(@furiho_studio.alice) • Instagram写真と動画』

ふりホのQ＆;A｜気になる疑問を解決！

ふりホの疑問1｜品質は大丈夫？

振袖は正絹を中心とした高品質な振袖をご用意していますのでご安心ください。グループ会社の「京都豊匠」で一括管理しているので、間接コストを省き、品質の高い振袖をリーズナブルな価格でご提供しています。

ふりホの疑問2｜実際は高い振袖もあるのでは？本当に一律価格？

新作振袖、受賞振袖、Disneyデザイン振袖、ブランド振袖、どの振袖を選んでも追加料金は一切ありません。高品質・約1,500種類（※）の振袖を、全て安心の一律価格（※）でご提供しています。

※2024年1月6日時点
※2024年1月6日～2024年12月26日

ふりホの疑問3｜振袖だけの価格なの？

成人式当日の振袖レンタルと前撮り撮影がセットになったプランです。振袖には帯や小物一式はもちろん、着付けに必要な小物10点もご用意しております。前撮り撮影時は着付け・ヘアセットも付いて、さらに写真集タイプの豪華アルバム（10ページ12カット）もセットになっていますので、全てまとめてお任せいただけます。

ふりホの疑問4｜たくさんの中からどうやって選べばいいの？

「ふりホ」ならWEBカタログで好きな色やイメージで絞り込んで選べるから簡単です。すきま時間を使って気になる振袖をいつでも、どこでもチェックできます。気になった振袖はバーチャルフィッティングアプリで試着体験できるので、遠く離れたご家族や友達にもシェアしてゆっくりじっくり選べます。展示会で試着もできますので、最寄りの会場でぜひお手に取ってお確かめください。

ふりホの疑問5｜いつ予約したらいい？早く予約しなくて大丈夫？

人生の大きな節目である成人式の振袖を何年も前に予約するのは早過ぎませんか？「好みも変わるし、不安がいっぱい......」そんな声から生まれた「ふりホ」なら振袖選びは急がなくてもOK！成人式の直前でもご予約いただけます。毎年のトレンドに合わせた旬の品揃えをしているので、豊富なラインアップからお選びください。

※1年~2年前のご予約からお受けしています