その10
【七夕】
お部屋で夢を描こう
技能の上達を祈った中国の行事が起源。
7月7日は七夕です。その由来は古く、もともと中国で女の子が手芸や裁縫などの上達を祈った行事が、奈良時代に日本に伝わり、地域の伝説やお祓い等と結びついて現在のようになったと言われています。織姫と彦星の物語、覚えていますか。ただの恋愛話ではなく、機織りが上手な織姫と、牛飼いで働き者の彦星が、神様の引き合わせで結婚したところ、あまりのうれしさに遊んでばかりに。それを憂いた神様がふたりを引き離し、1年に1度、7月7日の夜にだけ会えるようにしたという人生訓です。そんな大切な夜にちなんだ各地の七夕祭りは、今年の夏は中止となるところも多いようです。こうした時こそ、おうちで七夕を工夫しながら楽しみましょう。
お部屋で七夕飾りに願いを込めて。
七夕飾りに欠かせないものと言えば竹。生命力にあふれ空へまっすぐ育つことから神聖な植物と考えらえれてきました。本物の準備が難しければ、お部屋の白壁に、マスキングテープ等で伸び伸びとした竹を描いてみましょう。そこに折り紙等で作った飾りをテープやピンで留めていきます。輪を連ねた輪飾りや菱形をつないだ菱形つづり、壁面には流れ星や宇宙船等を飾ってみても子どもの想像力を刺激できます。短冊に願いごとを書くのは「織物様のように願いが叶いますように」との想いから。この機会にお子さまと将来の夢を語り合ってみるのも成長を感じられそうです。室内の限られた空間だからこそ、親子で空想をふくらませて楽しい七夕をお過ごしください。