その1
「離乳のきほんと水分補給」
楽しい記憶も、食事の一部。
離乳食は乳汁から摂っていた栄養を食物から摂るようになる過程です。それは食物との初めての出会いであり、 かむこと(摂食)とのみこむこと(嚥下)の反復練習でもあります。最初はみんなうまくいかないものです。あせらずに、できないところをパパとママで手助けしましょう。離乳を進めるには、おいしく、楽しく食べる食環境が理想です。食内容=栄養と合わせて、「これを食べたら、楽しかったな」という記憶を少しずつ積み重ねていくことが豊かな食生活につながります。
汗っかきの赤ちゃん、何を飲むといい?
暑い季節は赤ちゃんの脱水に特に注意しましょう。乳幼児は成人に比べてからだの水分量が多く、成人が60%に対して乳児は80%程度。一方で、成長が著しいので代謝も活発で汗をよくかきます。ベビーカーは地面に近いですし、室内にいても脱ぎ着が自分でできないため、気づかないうちに水分が失われてしまいます。加熱して冷ました水や麦茶をきほんに、イオン飲料等を適度に利用するといいでしょう。子どもが欲しがるからと言って、甘い飲み物のあげすぎは禁物。ビタミンB1が不足して、だるい、疲れやすい、元気がない等、夏バテのような症状になり、さらに不足すると脚気をおこすことも。赤ちゃんも例外ではないので気をつけましょう。
監修:湯澤敏子(管理栄養士・宇都宮文星短期大学教授)
1984東京家政大学栄養学科管理栄養士専攻卒業、1984鹿沼市役所保健センター勤務(栃木県内市町村管理栄養士として初)、(株)帝国繊維、栃木県立衛生福祉大学校等の非常勤勤務、2005宇都宮文星短期大学栄養士ユニット開設から現在に至る。