その2
「主食のコツと離乳食の注意点」
まずは主食から。ごはんは最適!
糖質の消化は口内の唾液から始まっているので、食事初体験の赤ちゃんに適しています。特にごはんはポタージュ状に調理しやすく、糖質が主で消化しやすいので最適です。ごはんに慣れたら、パンやうどんなどの加工品にもチャレンジ。その際は小麦の粘り気であるグルテンをよくすりつぶしましょう。じゃがいもやさつまいも、かぼちゃなども食物繊維が多いのでしっかりすりつぶすのがコツです。
離乳食初期は赤ちゃんもおうちの方もがんばり期。すりつぶして、水分を足してポタージュ状にする必要があります。製氷皿にだし氷や野菜スープ氷を作っておくと便利です。おかゆは主に図のように3つの作り方があります。たくさんできたら小分けの冷凍パックで保存し、1週間を目安に使い切りましょう。離乳中期はすりつぶすだけでも食べられるようになり、離乳後期はやわらかければ、赤ちゃんは口の動きですりつぶせます。離乳食は「がんばり過ぎず、手を抜かず」。外出時や疲れた時は、市販のものを上手に使いましょう。
離乳食全般で注意すること!
なまものは基本的に避けましょう。はちみつも乳児ボツリヌス症の発症のリスクがあります。自家製の野菜ジュースや井戸水、黒糖も要注意。ピーナッツなどの硬い豆類は誤嚥の危険があるので3歳くらいまで口にしないようにしましょう。豆が入った米菓も控えた方が無難です。揚げ物や油の多い食品は脂質を消化できるようになる離乳食中期以降に。のりやわかめなどのヒラヒラした食品はのどにくっつきやすいので注意しましょう。また、赤ちゃんの口のなかには虫歯菌はいません。大人の口移しや同じスプーンを使うことで感染するので、気を付けてあげてください。
監修:湯澤敏子(管理栄養士・宇都宮文星短期大学教授)
1984東京家政大学栄養学科管理栄養士専攻卒業、1984鹿沼市役所保健センター勤務(栃木県内市町村管理栄養士として初)、(株)帝国繊維、栃木県立衛生福祉大学校等の非常勤勤務、2005宇都宮文星短期大学栄養士ユニット開設から現在に至る。