その2
つわりの対処法
子宮の中に赤ちゃんの心拍が見え始めるくらいから、気持ちが悪い、吐気がする、ゲップが出る、眠い等のつわりの症状がでてくることがあります。原因は、胎盤からのホルモンが急激に増えるためとは言われていますが、はっきりとした原因は不明です。不安やストレスも要因になると言われています。安定期に入る妊娠中期16週くらいまで続くことが多く、症状や時期にはかなり個人差があります。無理をしてひとりで頑張り過ぎないように、出来るだけ周りの人に協力してもらいながら、ゆっくり過ごすようにしましょう。一時的にいつもより食べられなくても、赤ちゃんへの栄養には問題がなく、赤ちゃんは育ちます。食欲のない時は無理せず、少量を小分けにして、少しでも飲めるものや食べられるものを探していきましょう。
●食事での対処法
つわり症状は常に一定ではないので、朝は食べられる等、一日のうちに調子のよい時間帯があるかもしれません。みかん等の柑橘系果物やトマト等の水分を多く含む野菜、ゼリー、シャーベット等もおすすめです。吐気がする、口の中がさっぱりしない、ゲップが出る出ない等で気持ちが悪い際は、氷を口にしたり、少量の炭酸水を飲んだりしてみるのもおすすめです。
●服装と生活習慣
身体を締め付けないゆとりのある下着や服を着ましょう。スマホやパソコンの使い過ぎは、眼を疲れやすくさせ、気分を悪くさせることがありますので注意しましょう。
●こんな症状の時は産婦人科へ
水分が全く摂れない。おしっこが濃くなり、量が減る。妊娠前の体重から-5%以上の体重の減少。吐いたものに血が混じる。以上のような症状がある場合は、産婦人科に相談しましょう。
監修:記野絵美(助産師、看護師)
看護専門学校助産師学科卒業。総合病院、産婦人科クリニックで勤務後、公益社団法人桶谷式母乳育児推進協会桶谷式乳房管理士の資格を取得し、郡山里の母乳相談室桶谷式代表を務める。