その7
お産の入院準備②
前回は、お産の入院準備として、主にあらかじめ準備しておきたいものについて紹介しました。今回は、入院前に夫婦や家族で確認しておくことや、心がけることについてお伝えします。
<確認しておくこと>
■陣痛が来たら、誰に連絡をする?
スムーズに連絡が取れるように、決めておきましょう。
■産院への交通手段はどうする?
日中の場合、夜中の場合等、時間帯によって、誰に連れていってもらうのか決めておきましょう。
■上のお子さんがいる方は誰にお願いする?
日中であれば、誰に預けるのか、保育園や幼稚園の送り迎え等はどうするか、決めておきましょう。
■産後、どこで過ごす?
自宅、自分の実家、夫の実家、産後ケア施設等の選択肢もあります。誰に協力を求めるかも家族で話し合って決めておきましょう。パパの仕事の調整は必要です。育休が取れるか、早めに帰宅できるのか、確認しておいてもらいましょう。家族の協力がない場合は、産後ヘルパー等の利用も検討しましょう。
*産後ケア施設や産後ヘルパーの利用については、母子手帳交付の際、担当してもらった人(ネウボラ)に相談や、出産する産院に相談しましょう。
<心がけること>
■長い時間の同じ姿勢は避ける
お産が近くなってくると、骨盤が開きやすくなるので、腰の痛みや恥骨の痛みが出やすくなります。疲れたら座ったり横になったり、無理せず過ごしましょう。
■身体を冷やさず、リラックスを意識して過ごす
入浴で身体を温めた後、首や腕や肩まわり、股関節等、身体をほぐすストレッチもおすすめです。好きな音楽を聴いたり、好きな香りのアロマをたいたりしながら、気持ちいい程度に身体を伸ばしてはいかがでしょう。深呼吸をして、身体の力を抜けるようにしておきましょう。
監修:記野絵美(助産師、看護師)
看護専門学校助産師学科卒業。総合病院、産婦人科クリニックで勤務後、公益社団法人桶谷式母乳育児推進協会桶谷式乳房管理士の資格を取得し、郡山里の母乳相談室桶谷式代表を務める。