その1
「想像力を育てる絵本の読み方って?」
声に工夫は必要なし!
絵本の世界とコミュニケーションを楽しんで
絵本の読み聞かせって、なんとなく手を出しにくい・・・と感じているママは多いはず。
ママのミカタプロジェクトの新コンテンツ「はじめての読み聞かせ」では、ママの苦手意識を解消し、ママ自身が楽しく読み聞かせできるちょっとしたコツやポイントをご紹介していきます!
第1回目となる今回は、「声に出すのって苦手…どんなふうに読めばいいの?」というギモンにお応えします。
突然ですが、ここで問題。子どもの想像力を育てたい!と思うとき、読み方のポイントとなるのは次のうちどちらでしょうか?
①演技のような表現方法はとくに考えず、絵を眺めながら自然に読む。
②感情をたっぷりこめて、声色を変えたり抑揚を付けたり、工夫しながら読む。
じつは、「子どもの想像力」を養うのは①の読み方。
子どもは大人が考える以上に、目の前に広がる絵の様子や言葉の端々からたくさんの情報を吸収しています。自分の生活に置きかえながら、だんだんと「主人公はこんな気持ちなのかな・・・」と自分で想像できるようになっていくのです。
ですから、「演じるように読むのは苦手」と身構えなくてOK。「この主人公、スキップしているな。楽しそうだな」「きれいな青空のページ。さわやかだな」などとママ自身が自由に思いをはせながらリラックスして読んでみてください。ママの気持ちが声に乗って、子どもも自然と絵本の世界に入り込むことができますよ。
②の読み方も決して不正解ではありません。子どものお気に入りの絵本ができ、繰り返し読んであげるときに、ふだんとは違う演劇のような読み方をしてみたり、わざとひそひそ声で読んでみたり、1ページごとに声のトーンを変えてみたり・・・。絵本のストーリーを追うこととは離れてしまいますが、楽しいコミュニケーションの時間になることは間違いなし。②の読み方は好奇心や表現力を育てることにつながりそうですね。
「絵本を読むママの声で安心できる。安心だから、だんだんと絵本の世界に興味がわいてくる」という状態が、読み聞かせの最初の一歩です。はじめのうちは、ママの声が聞こえるだけでじゅうぶん!「読み聞かせ=教育」ではなく「子どもへの声掛け方法の一つ」と考えて、肩の力を抜いてトライしてみてください。
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