その6
「読み聞かせ、終わったあとはどうするの?」
一言かけるならコレ!お話の『あと』を考えてみよう
絵本を読んだあと、つい「どうだった?」「どこがおもしろかった?」と尋ねてしまう……
そんな経験、ありませんか?
読み聞かせ最大のタブー!と言われるのが、この「感想を聞く」行為。
子どもが受ける感動の余韻や、自由な想像を邪魔する恐れがあると指摘されています。
絵本を読んだあとは、基本的に「読みっぱなし」でよいとされています。
最後まで読み終えたら余韻に浸るようにゆっくりと閉じ、「おしまい」でOK。
子どもの方から積極的に感想を話してきたら、決して否定せず、丁寧に耳を傾けましょう。
……とはいえ、絵本はコミュニケーションの一環。
もっと一緒に絵本の世界に浸りたい!お話したい!と思うときだってありますよね。
そんなママに紹介したいのは「どうだった?」の代わりになるかもしれない、この一言。
読み終えたあとにおしゃべりしたい日があったら、感想を聞く代わりに『このあと、どうなる(どうする)と思う?』と尋ねてみてください。
「みんなでカステラを食べて、おなかがいっぱいになった!」
「もっと大きいカステラを作った!」
など登場人物やお話を思い起こして考えたり、「ぼくもいっしょに遊んでいて…そこに恐竜が来て…」など自由に発想したり、想像力の成長に合わせて、子どもなりのいろいろな後日談を聞かせてくれるかもしれません。
無理に語らせず、子どもの積極性を大切にしながらやってみましょう。
読み聞かせ後におしゃべりする日、余韻に浸りながらしみじみとシンプルに終わる日。
ママと子どもの気持ちに合わせて終わり方も選べると思うと、楽しみが増える気がしませんか?
読み聞かせ中もそのあとも、心の豊かな時間を過ごせるとうれしいですね。