その7
「リアクションにはこう応える!」
リアクション=心と頭が動いているサイン。無理にストーリーを追わなくても◎
絵本を読み進めていると、子どもがリアクションを取ってくれることがありますよね。
「楽しんでくれてる!」と嬉しく思う一方で、ときには「それはいま関係ないんだけどな…」「内容と違うところに注目しちゃってる…」と歯がゆく思うことも…。
今回は子どもの素直なリアクションについて、その受け止め方の一例をご紹介します。
<気持ちが絵本から離れるなら、いっそ一旦閉じて受け止めて>
例えば「とりさんがおさんぽにいきました」という場面で「鳥さん、きのう見た!公園にいたよ!」など、自分が経験したことを思い出して話してくれることがあります。
ママとしては「絵本に集中してほしい…」と思うかもしれませんが、むしろ絵本をしっかり感じているからこそ、自分の経験と結びついてお話ができるのです。
こんなときは一旦絵本を閉じて「そうなんだ、どんな鳥さん?」と、まずは子どもの経験を十分に引き出してあげるのも手。
話したいことが落ち着いたら「じゃあ絵本の鳥さんはどうだろうね?もう一回見てみようか」と声を掛けて絵本の世界に戻してあげましょう。
<細かいところに集中したいなら、「今日はそういう日」と割り切ってもOK>
背景、家具、小物などの色や大きさなど、ストーリーに直接関係しないところで「おひさま」「いす」「おはな、いち、に、さん…」と反応がある子もいますね。
「そっちじゃなくて、主人公を見て!」と思ってしまいそうですが、分かることを言葉にして伝えてくれるのはスゴイこと!
「お日様あるね、黄色いね。いい天気だね」「お花3本、よくわかったね!」としっかり受け止めてあげましょう。
もしストーリーに興味がなさそうなら「今日は絵本の中のいろんなものの数を数える日にしよう」などと切り替えて、別の日に落ち着いて読むのもいいかもしれません。
絵本はお話を追わないと意味がない!ということは決してありません。
リアクションがある=心と頭が動いているんだ、と捉えて、親子で楽しい時間を作ることを心がけて!