その5
手のひらマッサージで、上半身の血行促進。
暮らしを支える働き者、手のひらをやさしくケア。
手のひらは、体の中でもっとも働き者かもしれません。ドアを開けたり、ご飯を食べたり、スマートフォンを操ったり。私たちは無意識のうちに手を使って暮らしています。足の裏が第二の心臓といわれるのは以前触れましたが、上半身の先端に当たる手のひらも同様。マッサージすることで血流が促され、全身を整えることにつながります。
①手首側から指先に向けて押す。
マッサージを受ける人は布団や長座布団の上にうつ伏せに寝て、脇を少し広げ、手のひらを上に広げます。押す人は手のひらの横に立ち、まずは手のひら全体をほぐすように、手首側から指先へ向けて踏んでいきます。10回程度行ってください。押されている人が気持ちよければ回数を増やしても大丈夫です。
②指を1本ずつ足の親指で押す。
次に指を1本ずつ押していきます。親指から人差し指、最後に小指の順番です。手首側から指先へ向けて、足の親指を使って押していきます。慣れるまでは足の親指を使って押すのは難しいかもしれません。なるべく親指に力を入れるように意識すれば十分です。
③指先以外の腹の部分をほぐす。
指先を終えたら、手のひらの腹の部分を足の親指を使ってポイントごとにほぐしていきます。手のひらの血流が促され、スッキリしてくるはずです。上半身全体も暖かく感じられてくるでしょう。
以上のような行程を右手でも同様に行ってください。手のひらは足で圧されても痛みを感じにくい部位なので、パートナーの反応をみながら、時間をかけてじっくりほぐしてあげましょう。肩こりの緩和やリラックス効果があるので快眠にもつながります。どうぞお試しください。