その17
あせもの時のスキンケアはどうすればいい?保湿は必要?
新生児や乳幼児におきやすい「あせも」は、涼しい環境で過ごすことによって自然に良くなることが多いですが、湿疹化すると治療が必要になります。
あせもの悪化を防ぐために、汗をかいた時には、流水で流したり、ぬるま湯でしぼったタオルや、アルコールの入っていないウエットティッシュ等でやさしく拭くことが大切です。入浴は1日1回にとどめ、その際にはしっかりと洗浄料を使用して全身を洗いましょう。室温22~24℃、湿度50%程度の快適な環境を作るとあせもができにくくなりますので、室内環境にも気をつけましょう。また、あせもの時にも保湿は必要です。汗をかいていると、肌がうるおっているように思われがちですが、赤ちゃんの肌は皮脂があまり出ておらず、乾燥状態になっています。あせもが悪化して、湿疹化してしまうことを防ぐために、入浴後や汗ケアのあとは必ず保湿しましょう。
<参考文献>
佐々木りか子編著 (2018) 『よくみる子どもの皮膚疾患-診療のポイント&保護者へのアドバイス』 医学書院
大嶋勇成・宮地良樹編 (2019) 『皮膚科・小児科の専門医がやさしく教える こどもの皮膚のみかた-すべての医師・メディカルスタッフのために』 診断と治療社