お宮参りの産着とは?ひも飾りの由来や意味、着こなし方まで全解説|こども写真館スタジオアリス|写真スタジオ・フォトスタジオ
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vol.51お宮参りの産着とは?ひも飾りの由来や意味、着こなし方まで全解説
赤ちゃんの成長を祝う日本の伝統行事はたくさんあります。お宮参りもそのひとつです。伝統的な衣装「産着」でお宮参りに臨む方も少なくありません。しかし、「産着」や「ひも飾り」など、普段聞きなれない言葉に戸惑っているママパパもいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、お宮参りの産着やひも飾り、背守りなど、伝統的な衣装や細工について解説します。それぞれの意味合いや着用方法、注意ポイントなどについて理解を深めておくことで、自信をもって伝統的な衣装でお宮参りできますよ。
- 目次
- 産着のひも飾りとは?
- 産着・祝着(のしめ)のひも飾りは切らないよう注意
- お宮参りの産着・祝着(のしめ)の着用方法
- 産着・祝着(のしめ)をうまく着せるためのポイント
- お宮参りの産着・祝着(のしめ)は他のイベントでも使える?
- 祝着(のしめ)姿の赤ちゃんをスタジオアリスで撮影しよう!
- まとめ
産着のひも飾りとは?
お宮参りの伝統やしきたりの中には、日常生活で見聞きしないものもあります。「産着」もそのひとつです。産着にはひも飾りや背守りといった特別な細工が施されており、それぞれに意味があります。ここでは産着とはどのようなものなのか、基本情報をまとめました。
産着とは
産着(うぶぎ)とは、赤ちゃんに初めて着せる着物のこと。地域差はあるものの、その昔は生後3日目くらいに「湯浴みせ」という誕生後の儀式を行い、この儀式で産湯をさせた赤ちゃんに産着を着せていたようです。
伝統的な産着の背には、刺しゅうを赤や白もしくは五色の絹糸を使って縫うのがならわしでした。この刺しゅうは「背守り」と呼ばれ、じょうぶでまっすぐ成長するようにとの願いが込められた「麻の葉」、長寿の象徴でもある亀がモチーフの「亀甲」などは代表的なデザインです。
産着の背に後ろみごろの衿(えり)の付け根に縫い付けられた背守りには、お守りや魔よけの印としての意味合いがあります。
お宮参り用の産着は特別
生後1カ月ごろのお宮参り(初宮参り)で赤ちゃんに着せる華やかな着物を「産着」と呼ぶ地域もあります。お宮参り用の着物の呼び名は、ほかにも「祝着」「祝い着」「のしめ」「掛け着」「お掛け」「初着」「宮参り着」「一つ身」など、実にさまざまです。
男の子の産着・祝着(のしめ)には、兜や鷹といった、力強く勇壮な柄が多く見られます。女の子の場合は、桜や牡丹、菊といった花を配した柄や、まり、御所車など華やかなモチーフが主流です。
ひも飾りはどこに付ける?
お子さま用の着物には、左右の衿(えり)部分にそれぞれひもを付けます。女の子の着物はひもの輪が下、縫い目が上になるように、男の子の着物はひもの輪が上、縫い目が下になるように縫い付けるのが昔からのきまりです。
式服の場合には、付けひもが表面から見えるように刺しゅうを施して縫い付けます。この刺しゅうが「ひも飾り」です。お宮参りで使う産着・祝着(のしめ)は式服になるため、この「ひも飾り」が付くのが伝統的です。
ひも飾りの意味と由来
「ひも飾り」は、刺しゅうとはいうものの、すき間を埋めていくような洋風の刺しゅうとは大きく異なります。直線でデザインをなぞるような刺しゅうで、図柄は多種多様です。その昔は、赤ちゃんの無事な成長を願いながら図柄を考え、世界にひとつだけのひも飾りを縫い付けていたといわれています。
ひも飾りの由来にはいくつかの説があります。そのひとつは「迷子のお守り」という風習です。ひも飾りでは、縫い糸の端先は留めず、3cm~4cmほど糸を残して衿裏に出しておきます。これは「迷子になって悪いものが糸を引っ張ろうとしても、糸が抜けてしまうため捕まらずに済む」というおまじないのようなものです。
お宮参りの産着・祝着(のしめ)には背守りが付くことも
お宮参りの産着・祝着(のしめ)には、ひも飾りのほかに「背守り」が付くこともあります。産着・祝着は一つ身といわれる、背縫いのない着物です。背縫いには、背中に針を入れることによって「魔」が入り込まない「魔よけ・厄よけ」の意味がありました。縫い目は、魔を見張る「目」とみなされていたようです。
赤ちゃんの産着・祝着(のしめ)にはその背縫いがないため、「背守り」という刺しゅうを縫い付け、魔を見張る「目」として赤ちゃんを守ってほしいという願いが込められていました。
なお、「背守り」には、縫い方が決められている「糸じるし」と、さまざまな模様がある「背紋飾り」とがあります。
産着・祝着(のしめ)のひも飾りは切らないよう注意
「ひも飾り」は、お子さまの着物の中でも式服にのみ付けられる細工です。見たことがないという方も多くいます。そのため、お宮参り用に準備した産着・祝着(のしめ)に付いていることに気付かず、うっかりほどいてしまう方もいるようです。お宮参り用の産着・祝着(のしめ)を購入する場合やレンタルする場合には、十分確認しましょう。
ひも飾りをしつけ系と間違えないようにしよう
お宮参り用の産着・祝着(のしめ)を購入したりレンタルしたりした場合、付けひもに仮留めがされた状態で手元に届くことがあります。これは長い付けひもをまとめるためのものであるため、切ってOK。付けひもは着物とじゅばんの両方に付いています。
一方、付けひもの付け根にある「ひも飾り」は切らないように注意しましょう。ひも飾りは伝統的な刺しゅうではあるものの、初めて見たときに、しつけ糸のように感じる方も少なくありません。仮留めを切る前にひも飾りではないか、確認しておくと安心です。
ひも飾りも思い出として写真に撮っておこう
ひも飾りにはさまざまな図柄が使われています。決まった型というものはないため、決まり事の多い着物文化においても、おもしろい習慣です。
購入・レンタルした産着・祝着(のしめ)にひも飾りが付いていたら、写真に撮って残しておくことをおすすめします。ひも飾りという日本の文化に触れられるのは、お子さまが小さい間のごくわずかな期間だけです。お宮参りのあとは、3歳の七五三が最後のチャンスになるかもしれません。
お宮参りの産着・祝着(のしめ)の着用方法
着物を着るには着付けの知識が必要です。そのため、産着・祝着(のしめ)を着るときも同じと思われがち。しかし、産着・祝着(のしめ)を着る際に専門的な着付けの知識は要りません。事前に着用方法を確認し、ママパパや身近な方とトライしてみましょう。
必要なものを準備する
まずは必要なものをリストアップし、チェックしながら準備しましょう。お宮参りの衣装に和装を選んだ場合は、地域の風習も調べておくと◎。お宮参りは日本の古い行事であるため、長い歴史の中で地域ならではのやり方も育まれてきました。
その一例が縁起ものの小物です。これは産着・祝着(のしめ)に結び付けるものですが、小物ではなくお金を結ぶ地域もあります。地域の風習が分からず心配という方は、地元の方や近くの神社などに尋ねておくと安心ですね。
【準備するものリスト:一例】
準備するもの | チェック |
産着・祝着(のしめ) | |
祝着の下に着る内着(白羽二重(しろはぶたえ)やロンパース、ベビードレス、カバーオールなど) | |
帽子(大黒帽子や洋風の赤ちゃん用帽子など) | |
よだれかけ(産着・祝着がよだれで汚れるのを防ぐため) | |
縁起ものの小物(お守り、犬張り子、でんでん太鼓、末広(扇子)など) |
内着を着せる
赤ちゃんの衣装が和装の場合は、白羽二重(しろはぶたえ)に産着・祝着(のしめ)を合わせるのが伝統的なやり方です。白羽二重は真っ白な絹織物で作られた内着で、光沢のある美しさが目を引きます。
ただ、産着・祝着(のしめ)を掛けると見えなくなるため、白羽二重にこだわる必要はないかもしれません。最近はロンパースやベビードレスを内着にするケースも多く見られます。
産着・祝着(のしめ)を掛ける
産着・祝着(のしめ)は、赤ちゃんと赤ちゃんを抱っこする方を包み込むように掛けます。やり方さえ分かっていれば、着用はそう難しいものではありません。流れを確認しておきましょう。
【産着・祝着(のしめ)の着用方法】
1.付けひもを袖に通す | 着物とじゅばんに付いている付けひも2本を重ね、右側のひもは右側の袖に、左側のひもは左側の袖に通す |
2.赤ちゃんを抱っこする | 抱っこする前に帽子やよだれかけを着けておく |
3.産着・祝着(のしめ)を掛ける | 赤ちゃんの顔側は抱っこする方の肩の下、足側は肩の上を通るように着物を掛ける |
4.付けひもを結ぶ | 赤ちゃんを抱っこする方の背側で付けひもをちょう結びにする |
5.整える | よだれかけの位置を整え、縁起ものの小物を付けひもに結び付ける |
産着・祝着(のしめ)をうまく着せるためのポイント
着用方法の確認はしたものの、本当にうまくいくだろうかと心配するママパパもいるのでは。ここではお宮参り当日にうまく着こなす3つのポイントを解説します。産着・祝着(のしめ)は、抱っこする方がひとりで着用することはできません。着用の手助けをお願いする方にも情報を共有しておくと、当日もスムーズです。
1.練習しておこう
産着・祝着(のしめ)は赤ちゃんを抱っこした状態で着るものです。着用方法自体は難しくありませんが、ひとりでは着られないことは押さえておきましょう。
まずはお宮参りで誰が赤ちゃんを抱っこするのかを決め、自宅で練習しておくと安心です。着用の手順だけでなく、付けひもの結び方や結ぶ際の力加減なども確認しておくと◎。
父方の祖母が抱っこするのが伝統的なスタイルですが、現代のお宮参りでは形式にこだわらないご家庭もあります。ひとりでずっと抱っこしているのは体力的な負担も大きいかもしれません。参加者で代わる代わる抱っこしてもよいですね。
2.柄の位置を確認しよう
産着・祝着(のしめ)にはお祝いにふさわしい柄があしらわれています。男の子は鷹や兜、龍など力強さやたくましさをイメージさせる柄が主流です。女の子の着物には、桜や牡丹など優美な花々、まりや蝶、鼓などのモチーフが華やかさを演出しています。
お宮参りで産着・祝着(のしめ)を掛ける際は、これらの柄がきれいに見えるよう位置を調整しましょう。ひもを結ぶ位置で覚えておくとうまくいきますよ。
3.神社やお寺に着いてから着せよう
産着・祝着(のしめ)は参拝先に着いてから着用しましょう。家を出る時点で着用していると、移動中に汚してしまったり、しわになったりするからです。まだ首が据わっていない赤ちゃんにとっても、抱っこする方にとっても、負担の大きな姿勢を続けることになってしまいます。
着物の袖に付けひもを通した状態で用意しておき、実際に掛けるのは参拝先に着いてからにしましょう。
お宮参りの産着・祝着(のしめ)は他のイベントでも使える?
お宮参りの産着・祝着(のしめ)を準備しても、1回しか使わないのであれば「もったいない」と感じるのも無理はありません。実は、産着・祝着(のしめ)は、お宮参り以外にも着るチャンスがあります。購入する場合のほか、お下がりを活用する場合にも、産着・祝着(のしめ)を存分に使って思い出を残してあげましょう。
百日祝い(お食い初め)
百日祝い(お食い初め)は、生後100日前後の赤ちゃんに食事をさせるまねをする日本伝統の儀式です。百日祝い(お食い初め)には、赤ちゃんに色のついた着物を着せる「色直し式(いろなおししき)」という意味合いもありました。
百日祝い(お食い初め)の衣装は、色付きの小袖(こそで)が伝統的です。しかし、お宮参り用の産着・祝着(のしめ)を小袖の代用とすることも少なくありません。
地域の風習により、またはママや赤ちゃんの負担を考え、お宮参りと百日祝い(お食い初め)を一緒にお祝いするケースもあります。お宮参り用の産着・祝着(のしめ)が手元にある場合は、百日祝い(お食い初め)にも活用してはいかがでしょうか。
七五三
3歳の七五三の七五三も、産着・祝着(のしめ)を活用できます。お宮参り用の産着・祝着(のしめ)は、一つ身という3歳~4歳ごろまで着られるサイズの着物です。この着物を七五三用に仕立て直すことで、3歳の七五三で着用できます。
仕立て直しには、肩上げや腰上げなどサイズを調整することと、付け袖を外したり筒状になっている袖口をとじたりするなど、デザインの変更が必要です。
一つ身を仕立て直して3歳の七五三用にする場合の着物は、帯を締めるスタイルではなく、付けひもで着付けて被布(ひふ)を羽織って仕上げるスタイルが一般的です。
祝着(のしめ)姿の赤ちゃんをスタジオアリスで撮影しよう!
産着・祝着(のしめ)を着るチャンスはお宮参りだけではありません。お宮参りの次は百日祝い(お食い初め)があります。これからお宮参りを迎える方も、お宮参りは和装をしなかったという方も、スタジオアリスにお任せください。お子さまの大切な記念日を、充実のサービスと確かな技術で美しく残します。
(参考:『百日祝い(お食い初め)』)
伝統的な祝着(のしめ)スタイルで思い出を残そう
スタジオアリスはお子さま撮影の専門店です。お宮参りの伝統的な衣装、祝着(のしめ)はさまざまな色柄のものをご用意しています。お宮参りは洋装だったという方も、百日祝い(お食い初め)撮影で和装した写真を残しませんか。
スタジオアリスには赤ちゃん用の特別な椅子があり、ひとりでお座りできない赤ちゃんでもソロショットが可能です。百日祝いのお祝い膳も撮影用をご用意しており、伝統的な祝着(のしめ)姿がより一層印象深くなりますよ。
(参考: 『百日祝い(お食い初め)』)
赤ちゃん衣装はほかにもいっぱい!
スタジオアリスの自慢は、およそ500着もの撮影用衣装をご用意していることです。赤ちゃん用衣装も祝着(のしめ)をはじめ、袴ロンパースや赤ちゃん用ドレス、タキシードにチュチュ、物語コスチュームなど洋装も充実のラインアップ。しかも撮影用衣装はすべて無料です。
赤ちゃんならではのかわいらしさが引き立つ着ぐるみもあります。猫やうさぎといった動物着ぐるみ、イチゴやパンプキンなどの野菜やフルーツは安定のかわいらしさが人気です。ディズニーやポケモンの着ぐるみもあり、アニメの世界に迷い込んだような、特別感満載の思い出を残せます。
(参考:『衣装を探す』)
(参考:『ポケモン撮影』)
(参考:『ディズニーキャラクター撮影』)
生後3カ月から5カ月までならお得なキャンペーンも
スタジオアリスの赤ちゃん撮影では、さまざまなキャンペーンも展開しています。おすすめは「百日赤ちゃんの日スマイルパック」です。
生後3カ月~5カ月の赤ちゃんであれば、毎月1日~7日は百日祝い(お食い初め)撮影が参加料、衣装、お着替え、撮影、六切サイズデザインフォト(フレーム付き)すべて込みで5,000円(税込5,500円)というお得なキャンペーンになっています。(※)ぜひご活用ください。
※2023年5月時点の価格です。
(参考:『毎月1日~7日は百日赤ちゃんの日』)
まとめ
「産着」は赤ちゃんに初めて着せる着物のことですが、お宮参りで赤ちゃんに着せる華やかな着物を「産着」と呼ぶ地域もあります。お宮参りで着用する産着・祝着(のしめ)には、「ひも飾り」と呼ばれる刺しゅうが付いていることもあるため、切ったりほどいたりしないように注意しましょう。
お宮参りや百日祝いの記念写真撮影には、スタジオアリスをぜひご利用ください。産着・祝着(のしめ)をはじめ、袴ロンパースや赤ちゃん用ドレス、物語コスチュームや着ぐるみなど多彩な撮影用衣装をご用意しています。日本伝統の行事を、特別感のある写真で記録に残しましょう。
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百日祝い(お食い初め)
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