ひな祭りの歴史|昔の風習と今のやり方はどう違う?桃の節句・ひな祭りの基礎知識|こども写真館スタジオアリス|写真スタジオ・フォトスタジオ
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ひな祭りの歴史|昔の風習と今のやり方はどう違う?桃の節句・ひな祭りの基礎知識
ひな祭りは歴史あるお祭りです。同時に、今でも多くの方に愛されるお祝いでもあります。しかし、世代によって祝い方や考え方が食い違うケースも少なくありません。同じお祭りなのに意見が異なることに戸惑ってしまうママパパもいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ひな祭りの歴史を取り上げます。昔の風習がどのように変化してきたのか、今と昔の違いが分かれば、自分たちらしいやり方も見えてくるでしょう。
- 目次
- ひな祭りは昔ながらの風習?
- ひな祭りの風習1.桃の節句のお祝い
- ひな祭りの風習2.ひな人形
- ひな祭りの風習3.お祝い料理
- ひな祭りの風習4.お祝いの仕方
- ひな祭りらしい記念写真ならスタジオアリス!
- まとめ
ひな祭りは昔ながらの風習?
ひな祭りの歴史は古く、平安時代に書かれた源氏物語や枕草子にもそのエピソードはつづられています。一方、ひな祭りの形は時代の流れの中で大きく変わってきており、現在のひな祭りを「昔ながらの風習」とはいえないという見方もあるほどです。
風習自体には変化があるものの、女の子のお祝いであるという点や桃がお祝いのアイテムとして使われていることなど、変わらない部分もたくさんあります。そして何より、お子さまの成長や幸福を願う気持ちが込められたお祝いであるという点は、いつの時代も変わりません。
ひな祭りの風習1.桃の節句のお祝い
ひな祭りのことを「桃の節句」ともいいます。ほかにも呼び名があるため、それぞれが同じものなのか、別のものを指しているのか迷ってしまう方もいることでしょう。ここではひな祭りを3月3日に祝う風習について取り上げます。なぜ異なる名前で呼ばれているのか、その意味や関係性について深掘りしました。
桃の節句とは
日本では、年中行事として重要な節目を祝う「節句(節供)」という風習があります。さまざまな節句があり、中でも1月7日の人日(じんじつ)の節句、3月3日の上巳(じょうし・じょうみ)の節句、5月5日の端午(たんご)の節句、7月7日の七夕(しちせき)の節句、9月9日の重陽(ちょうよう)の節句は「五節句」として広く認知されています。
日付 | 五節句 | 別称 |
1月7日 | 人日(じんじつ)の節句 | 七草の節句 |
3月3日 | 上巳(じょうし・じょうみ)の節句 | 桃の節句 |
5月5日 | 端午(たんご)の節句 | 菖蒲の節句 |
7月7日 | 七夕(しちせき)の節句 | 笹竹の節句 |
9月9日 | 重陽(ちょうよう)の節句 | 菊の節句 |
それぞれに季節の植物の名を冠する別称でも呼ばれています。ひな祭りはこの上巳(じょうし・じょうみ)の節句のお祝いです。春に花を咲かせる桃の節句とも呼ばれています。
3月3日に祝われる理由
五節句は、中国の暦法(暦を作成するための法則)で定められた季節の変わり目のことで、「季節の旬の植物から生命力をもらい、邪気をはらう」という意味合いがあります。そのひとつが3月3日の上巳(じょうし・じょうみ)の節句です。
古代中国では、上巳の節句に水辺でけがれをはらうという習慣がありました。これが日本に伝わり、「3月3日には水辺でおはらいをし、祝い膳を囲む」という風習が生まれ、ひな祭りへと発展していくことになります。
昔と今の違い
五節句が祝日として制定されたのは江戸時代で、3月3日の桃の節句には江戸城で盛大なひな祭りが開催されるようになりました。3月3日にお祝いするひな祭りが全国的な行事として定着したのは、江戸時代以降といえるでしょう。
なお、明治時代になると3月3日は祝日から外されてしまいます。そのため、現在3月3日は祝日ではありません。しかし、3月3日の桃の節句にひな祭りを祝うという習慣は今も続いています。
ひな祭りの風習2.ひな人形
ひな祭りを象徴するアイテムがひな人形です。ひな祭りは時代とともに形を変えてきたお祭りで、ひな人形を飾るという風習も時代の変化に伴って生まれました。ここではひな人形の源流ともいえる、昔の風習やひな人形を飾るという風習がどのように発展してきたのかを取り上げます。
流し雛
ひな人形の由来のひとつとされているのが「流し雛」または「雛流し」と呼ばれる風習です。
医療の発達していなかった時代、命さえも奪いかねない病気は「災い」や「たたり」として恐れられていました。お子さまの身代わりに人形(ひとがた)に厄を背負ってもらい、清らかな川に流すことで無病息災を願う風習は、水辺でおはらいをする上巳の節句に通じるものがあります。
流し雛の人形は、現在のひな人形とは異なり、紙や木の葉などでできていました。なお、流し雛の風習は現在でも、京都、鳥取、東京、奈良、山口、埼玉など全国各地に残っています。
ひいな遊び
その昔、人形に着物を着せたり、調度品を整えたりして遊ぶ「お人形遊び」のことを「ひいな遊び」と呼んでいました。平安時代には貴族の女の子の遊びとして知られており、源氏物語や枕草子にもひいな遊びのエピソードが登場します。
ひいな遊びがひな祭りになったというわけではありませんが、女の子の好きな遊びとして古くから親しまれてきたことに違いはありません。ひいな遊びも時代とともに発展し、飾ったり供え物をしたりするようになりました。これは飾り雛につながるものがあります。
立ち雛
立った姿で作られた男女一対のひな人形を「立ち雛(立雛)」といいます。最初は紙で作っていたため「紙びな」と呼ぶこともあるようです。ひな人形を飾る風習は、この「立ち雛」から始まりました。
江戸時代初期頃までは立ち雛が飾り雛の主流でした。その後、座り雛が中心となり、立ち雛の存在感はだんだんと薄れていきます。
なお、立ち雛を初節句に贈ってはいけないという話もありますが、これは根拠のないうわさです。立ち雛の歴史的な背景を考えると、初節句にも自信をもって贈れるひな人形といえるでしょう。
ひな飾りの発展
江戸時代中期頃からは、座った姿の座り雛が定着していきます。腕のよい職人が作る工芸品としての価値も高まり、より豪華に、より洗練されたものになっていくのもこの頃です。それと同時に、高貴な家柄の人だけでなく、庶民もひな飾りをもつようになりました。
ひな飾りは宮廷の婚姻の様子を表したものです。天皇・皇后両陛下を模した男女一対の人形は内裏雛(だいりびな)と呼ばれ、ほかにも三人官女(さんにんかんじょ)、五人囃子(ごにんばやし)、随身(ずいしん)、仕丁(しちょう)などの登場人物がいます。段飾りも江戸時代に発展し、段が多くなるにつれて登場人物や調度品が増えていきました。
昔と今の違い
最近は家族の形や住宅事情なども変わったため、それぞれのご家庭で自分たちに合ったひな人形を選ぶようになっています。小さくてコンパクトな立ち雛の人気も上がっているようです。伝統的な技法やデザインを使ったものだけでなく、陶器やガラス工芸のひな人形、ぬいぐるみやキャラクターを使ったひな人形など、多様性も見られます。
ひな祭りは、時代やライフスタイルの変化に合わせて少しずつ形を変えてきた、親しみやすいお祝いといえるでしょう。
ひな祭りの風習3.お祝い料理
華やかでおいしい料理を囲む祝い膳も、ひな祭りの魅力のひとつです。ひな祭りには、かなり古い時代から祝い膳を囲む風習がありました。現在はメニューなどに変化はあるものの、基本的な考え方は変わりません。ここではひな祭りのお祝い料理にどのような意味があるのか、今と昔ではどのように違うのかを取り上げます。
節供料理
「節句」には「特別な食物を用意し、神さまと分け合って食べる」という考えがあったため、同じ読み方で「節供」とも書きます。五節句のひとつであるひな祭りで出されるのも、節供にふさわしい料理が基本です。
一般的には旬の食材や、縁起のよいとされる食材を使ったものが出されます。腰が曲がるまで長生きできるようにとの願いを込めたエビや、先を見通せるとされるレンコンなどは、お子さまの健康と長寿への願いを込めてよく使用されるものです。ほかにも、良縁に恵まれるようにとの願いを込めた、はまぐりのお吸い物も定番とされています。
桃酒・白酒
ひな祭りが桃の節句と呼ばれるのは、桃の季節のお祝いだからという理由だけではありません。桃は古来より魔よけの力があると信じられており、ひな祭りに桃の花を飾ることには、幼子を病気や災厄から守るという重要な意味がありました。桃の花が流れる川の水(桃花水)を飲んだら300歳まで生きられたという中国の故事もあるほどです。
ひな祭りでは、桃の花を飾るだけでなく、お酒に入れた「桃花酒(とうかしゅ)」を飲む風習もありました。桃を百歳(ももとせ)にかけた意味合いもあります。桃花酒には桃のピンク色が映える白酒が使われるようになったものの、いつしか桃をひたす風習は消えてしまいました。現在は白酒を飲むことが風習として受け継がれています。
ひし餅やひなあられ
ひな祭りでは、スイーツが行事食に含まれています。代表的なのはひし餅とひなあられです。
もともと3月3日の上巳の節句には、緑色の草餅を食べる習慣がありました。江戸時代になると菱(ひし)の実を入れた白い餅が加わり、明治時代にはクチナシで色付けした桃色の餅を加えて3段になります。
ひなあられはひし餅と同じ「桃・白・緑」の3色ですが、これはひし餅を外でも食べられるようにと砕いて作られたことが関係しているようです。所説あるものの、桃色は魔よけ、白には子孫繁栄や長寿、緑は健康という意味があるとされています。
昔と今の違い
ひな祭りは華やかな女の子のお祝いであるため、昔も今も、色鮮やかな料理が祝いの席を彩ります。祝い膳の定番は、ちらし寿司にはまぐりのお吸い物、白酒、春らしいスイーツなどです。
スイーツのバラエティーは幅広く、伝統的なひし餅やひなあられだけでなく、桜餅やお団子といった、季節感のあるスイーツがよく用いられます。最近では、春のフルーツを使ったケーキ、桃・白・緑の3色を使ったババロアなど、洋菓子もひな祭りの定番になりつつあるようです。
なお、白酒はアルコールであるためお子さまは飲めません。お子さまやアルコールが飲めない方のために、甘酒や乳酸飲料などを用意するご家庭も多く見られます。
ひな祭りの風習4.お祝いの仕方
ひな祭りの祝い方は、時代や地域によっても違いが見られます。ひな祭りの準備を進める中で、世代間のギャップや捉え方の違いを感じるシーンがあるかもしれません。昔の風習への理解があれば、伝統的な価値観を重視してお祝いしたい方の気持ちにも配慮しながら、自分たちらしいひな祭りの準備ができるでしょう。
曲水の宴(きょくすいのえん)
平安時代には、3月3日上巳の節句に「曲水の宴(きょくすいのえん)」というイベントが行われていました。庭を流れる川に沿って参加者が座り、上流から流される杯が自分の前を通り過ぎないうちに詩歌をよみ、杯を取り上げてお酒を飲み、次へ杯を流すというものです。
現在でもひな祭りのイベントとして行われているところがあります。
三月節供
上巳の節句(桃の節句)では、古来より特別な料理で節句を祝うスタイルが一般的でした。重箱にごちそうを詰めて屋外に出かける「山遊び」や「磯遊び」、河原に臨時にかまどを築いて共同飲食するものなど、地域によってやり方はさまざまです。こういった風習が現在の花見や潮干狩りにつながっていったともいわれています。
初節句
生まれてから初めて迎えるひな祭りは「初節句」として祝われます。古くは親せきや地元の方々を呼び、宴会を催すというものでした。初節句には、家の後継者となる赤ちゃんを親族や地域社会に披露し、配慮やサポートを依頼するという意味合いがありました。
また、多くの地域でひな人形はママ方の実家から贈られるものとされており、これも初節句にまつわる風習です。
昔と今の違い
昔も今も、親しい方々と一緒に春らしい料理を味わい、お子さまの健康や成長を願いつつ楽しい時間を過ごすというひな祭りのスタイルは変わりません。しかし、やり方や考え方には大きな変化があります。
初節句は現在も祝われていますが、地元へのお披露目という意味合いではないでしょう。家族のお祝いとして、ごく親しい範囲の中で行うのが一般的です。ママ方の実家がひな人形を贈る風習にも変化が見られ、パパ方の実家と共同で贈るケースやママパパが購入するケースなど多様化しています。
なお、お子さまの成長を祝うひな祭りでは、フォトスタジオなどで記念撮影をするご家庭も少なくありません。着物など撮影用衣装を無料で貸し出しているフォトショップを利用すれば、着物の購入や着付けの心配をせずに、日本のひな祭りらしい記念写真を残せます。
ひな祭りらしい記念写真ならスタジオアリス!
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(参考:『桃の節句・端午の節句』)
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(参考:『衣装を探す』)
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※予告なく変更する場合がございます。
(参考:『ももコレ』)
衣装選びから撮影ポーズまで、お子さまを優しくリード
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人見知りしがちなお子さまや、じっとしているのが苦手な子さまもご安心ください。お子さまの不安を取り除きながら、楽しい撮影タイムを演出します。
まとめ
ひな祭りは歴史の古いお祝いです。しかし、祝い方や考え方は時代の流れの中で大きく変化してきました。伝統にのっとる、省略したり一部を変えたりしてアレンジする、どちらの祝い方でもお子さまの成長を喜ぶ気持ちに違いはありません。昔の風習について理解を深めておくことで、自分たちの状況に合ったスタイルでお祝いしやすくなるでしょう。
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桃の節句・端午の節句
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